乃の下に木「朶」の読み方・苗字や熟語【漢字辞典】

の下に」で書く「朶」は、見た目が独特で「これ何て読むの?」となりがちな漢字です。

意味は、基本的に枝(えだ)や、枝から垂れ下がるような房(ふさ)・しだれのイメージ。日常語でも耳朶(じだ=耳たぶ)などで登場します。

この記事では「朶」の意味・読み方から、成り立ち、苗字、熟語、地名・用語まで、漢字辞典スタイルでまとめます。

乃の下に木「朶」の漢字の意味とは?

「朶」の中心的な意味は「枝(えだ)」です。特に、枝がたわむように垂れ下がる様子や、花・実が枝先にまとまって付く房(ふさ)のようなイメージと相性がよい漢字です。

そのため、字義としては「木の枝」「枝のたれさがり」を表すほか、転じて耳たぶ(耳朶)のように“垂れ下がった形”に関する語でも使われます。

  • (木の枝)
  • 枝が垂れ下がるさま(しだれ・たわむ)
  • 転じて耳たぶ(耳朶)など、垂れた部分の名称

乃の下に木「朶」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報

「朶」は部首としてはに分類され、総画数は6画です。常用漢字ではありませんが、熟語(耳朶など)で出るため、目にする機会はレア字の中では比較的あります。

また人名(名前)にも使われることがあり、文字コード(Unicode)を控えておくと、データ入力や検索で困りにくいです。

基本データ

漢字
部首木(き)
総画数6画
常用漢字常用外
漢検目安準1級(資料によっては配当外扱いも)
UnicodeU+6736

乃の下に木「朶」の漢字読み方|音読み

「朶」の音読みは、代表的に「ダ」です。熟語ではこの音読みがそのまま使われるケースが多く、たとえば耳朶(じだ)の「だ」がこれに当たります。

辞典によっては、音読みとして「タ」を併記することもありますが、日本語の熟語としては「ダ」がまず基本になります。

音読みまとめ

  • 代表:
  • 併記されることがある:

乃の下に木「朶」の漢字読み方|訓読み

「朶」の訓読みは、中心が「えだ」です。さらに辞典では、枝が垂れ下がる様子に関連して「しだれる」「たわむ」「うなだれる」のような語義の方向で説明されることもあります。

実際に文章で「朶」を単独で見る場面は多くありませんが、意味から読むならまず枝(えだ)を第一候補にすると理解が早いです。

訓読みまとめ

  • えだ
  • 意味の方向性として:しだれる/たわむ(枝が垂れるイメージ)

「朶」の成り立ち(字源)|乃+木でなぜこの意味になる?

「朶」は、字形としては「乃」+「木」の形です。成り立ちの説明では、「木」が“木・枝”のカテゴリを示し、上の「乃」が音(読み)や形のイメージに関わる要素として扱われます。

全体として、枝が垂れ下がるような形を表す字として捉えると、意味の「枝」「房」「しだれ」に自然につながります。

また「朶」には、異体字としてが挙げられることがあり、資料やフォントによっては表記が揺れる点も押さえておくと安心です。

乃の下に木「朶」が使われる苗字と読み方

「朶」単独、または「朶」を含む苗字はかなり珍しい部類です。一般的な名字データベースではヒットしないこともあり、実務で出会うとしたら、戸籍・古い資料・外字が絡むケースが多いでしょう。

もし人名(苗字)として「朶」が使われていた場合、読みは音から「だ」系、意味から「えだ」系が候補になりますが、苗字の読みは家ごとの慣用が最優先です。必ずふりがな・本人確認で確定してください。

苗字で見かけたときの注意点

  • 文字コード未対応で別字に置換されることがある(外字・異体字)
  • 読みは推測で決めず、ふりがなを優先する
  • 必要ならUnicode(U+6736)も控える

乃の下に木「朶」を使う熟語・言葉と読み方

「朶」は単独で使うよりも、熟語・用語の中で見かけることが多い漢字です。中でも代表は耳朶(じだ)で、「朶=垂れ下がる部分」というイメージがそのまま意味につながります。

「朶」を含む熟語・言葉

熟語・言葉読み方意味
耳朶じだ耳たぶ
粗朶そだ枝を束ねたもの(柴・粗い枝)
朶(単字)えだ/ダ枝。枝が垂れるさま

「粗朶(そだ)」は治水・土木の文脈(粗朶沈床など)でも出てくる語で、現代でも専門分野では普通に使われます。「朶=枝」の意味がここで生きています。

乃の下に木「朶」を含む地名・用語と読み方

「朶」を含む地名は多くありませんが、用語としては医学(耳朶)土木(粗朶)植物・描写(枝がしだれる)の文脈で現れます。

特に「粗朶」は工法名(粗朶沈床など)で見かけることがあるため、「朶=枝」の理解があると意味を取りやすいです。

用語としての例

  • 耳朶(じだ):医学・人体の用語(耳たぶ)
  • 粗朶(そだ):土木・治水の用語(枝束)
  • 朶(えだ):文学的に「枝」「しだれ」を表す