「杲(こう)」は、日の光が明るく照るイメージをもつ漢字です。見た目は「日」の下に「木」で、朝日が木の上からのぼる情景を連想しやすいのが特徴。
読みは音読みが「コウ」、訓読みは「あきらか」「たかい」など。常用ではあまり見かけませんが、熟語や地名(校名)などでふと出会うことがあります。
もくじ
日の下に木「杲」の漢字の意味とは?
「杲」は、大きく分けて「明るい・あきらか」、そして「高い」という意味をもちます。どちらも「日(太陽)」の強い存在感から連想しやすい意味です。
現代の文章では単独で使うより、熟語・言い回しの中で見かけることが多め。特に「日の光が輝く明るさ」を表す語で活躍します。
意味のポイント
- 明るい・あきらか:日光がさして周囲が明るいさま
- 高い:位置や様子が高いこと(古典語・漢語で出やすい)
- 「明るさ」を核にしたニュアンス:文字の形からも直感しやすい
日の下に木「杲」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「杲」は情報欄で押さえると一気に覚えやすいタイプです。まずは画数や部首、漢検の目安から確認しましょう。
基本データ
| 漢字 | 杲 |
|---|---|
| 画数 | 8画 |
| 部首 | 日部(辞書によっては木部に分類されることも) |
| 音読み | コウ |
| 訓読み | あきらか/たかい |
| 漢検目安 | 1級相当 |
| Unicode | U+6772 |
日常での登場頻度は高くありませんが、意味がはっきりしているので、形(日+木)から意味を連想すると記憶に残りやすいです。
日の下に木「杲」の漢字読み方|音読み
音読みは「コウ」です。漢語(音読み中心の熟語)で登場しやすく、文章では「杲杲(こうこう)」のような形で見かけることがあります。
音読みを押さえるコツは、まず「コウ=明るい」のセットで覚えること。意味が直結するので、読み間違いが減ります。
音読み(コウ)で出やすい例
- 杲杲(こうこう):日の光が明るいさま
- 杲乎(こうこ):高いさま
- (補足)古典・漢文調の語で見かけやすい
日の下に木「杲」の漢字読み方|訓読み
訓読みは「あきらか」、「たかい」です。「あきらか」は現代語でも馴染みがある一方で、「杲」を使って書くのはやや珍しく、語としては「杲らか(あきらか)」の形で出ることがあります。
また「たかい」も訓読みとして挙げられますが、こちらは古い文章や辞書的な説明で出会うことが多め。読みだけ知っておくと、初見でも落ち着いて処理できます。
訓読みの使われ方
- 杲らか(あきらか):陽光が明るく満ちているさま
- たかい:高いさま(古典・漢語寄りの用法)
- 注意:日常の「明らか」は通常「明らか」と書くことが多い
「杲」の成り立ち(字源)|日+木でなぜこの意味になる?
「杲」は会意文字とされ、「日」+「木」の組み合わせで成り立ちます。形としては、太陽が木の上にある(=空が明るく照らされている)様子を表すと考えるとスッと入ります。
ここから「あかるい/あきらか」の意味が生まれ、さらに「太陽が高くのぼる」イメージから「高い」の意味にもつながります。
覚え方(イメージ)
- 日:光源(太陽)
- 木:地上の目印(地平・樹木)
- 日が木の上に出る=明るい:形と意味が結びつきやすい
日の下に木「杲」が使われる苗字と読み方
「杲」は名字としてはかなり珍しく、代表例として「杲(ひので)」が挙げられます。読みが特徴的なので、一度知ると印象に残ります。
また「杲」を含む名字として「杲田(こうだ)」も確認できます。いずれも人数は多くないとされ、レア名字枠の漢字です。
「杲」を含む名字(例)
| 名字 | 読み方 | メモ |
|---|---|---|
| 杲 | ひので | 珍しい読み。地域差がある可能性あり |
| 杲田 | こうだ | 「コウ(音)」+「田」で読みやすい |
名字は地域や家ごとの読み分けがあり得るため、実際に出会った場合は本人確認(名刺・公的表記)がいちばん確実です。
日の下に木「杲」を使う熟語・言葉と読み方
「杲」は熟語・漢語での出番が多く、意味も比較的つかみやすいです。代表は「杲杲(こうこう)」で、日の光が明るいさまを表します。
「高い」の意味で使う場合は「杲乎(こうこ)」のような語に出会うことも。いずれも日常会話というより、文章語・辞書語として押さえておくと便利です。
「杲」を使う熟語・言葉(例)
| 言葉 | 読み方 | 意味 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 杲杲 | こうこう | 日の光が明るいさま | 古風だが意味は直感的 |
| 杲乎 | こうこ | 高いさま | 漢文調・辞書で出会いやすい |
| 杲らか | あきらか | 陽光が明るく満ちて照らすさま | 通常は「明らか」表記が一般的 |
日の下に木「杲」を含む地名・用語と読み方
「杲」は地名そのものよりも、地名・施設名に由来する呼称(読み)として知られる例があります。代表が「杲(ひので)小学校」で、読みは「ひので」。
この「杲(ひので)」には、「日(太陽)は木の上から昇る」という地域の生活文化を象徴する価値が語られており、漢字の形と意味が土地の記憶とも結びついているのが印象的です。
「杲」を含む名称(例)
| 名称 | 読み方 | 補足 |
|---|---|---|
| 杲(ひので)小学校 | ひので | 群馬県(旧東村)に由来する校名として知られる |
地名・施設名は公式表記が優先されるため、「杲」を見かけたらふりがな・案内板・自治体資料で読みを確認すると安心です。

