木へんに石「柘」の読み方・苗字や熟語【漢字辞典】

「木へんに石」でできる柘(つげ)は、ふだんの文章ではあまり見かけないけれど、苗字や地名、植物名でちょいちょい出てくる漢字です。

この記事では「柘」の意味・読み方・成り立ちから、苗字や熟語、地名までをひとまとまりで確認できるように整理します。読めない・検索できない時の“当たり”も掴めるはずです。

木へんに石「柘」の漢字の意味とは?

「柘」は、ざっくり言うと植物名を表す漢字です。代表的な意味は、①桑の一種である「やまぐわ」、②ツゲ科の常緑低木であるつげ(黄楊)の2つ。どちらも“木”に関係する言葉として使われます。

ただ、日常で目にする場面は「植物そのもの」より、苗字・地名(例:柘植)としてのほうが多めです。読みも「つげ」系が優勢なので、初見ならまず「つげ?」と当たりを付けると当てやすいです。

  • やまぐわ:桑(くわ)の一種を指す
  • つげ:ツゲ科の木(櫛などの材料でも有名)

木へんに石「柘」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報

「柘」の基本データは、まず木へん(木部)に属すること、そして総画9画であることがポイントです。読みは「シャ/つげ/やまぐわ」などがあります。

漢字の扱いとしては、一般的な文章で頻出の「常用漢字」というより、名前で見かけやすい人名用漢字(漢検:準1級目安)として覚えるとしっくりきます。

項目内容
漢字
部首木部(きへん)
総画数9画
主な読み音:シャ/訓:つげ・やまぐわ
漢検の目安準1級(目安)
UnicodeU+67D8

木へんに石「柘」の漢字読み方|音読み

音読みは、基本的に「シャ」で押さえればOKです。辞書でも「シャ」が中心に掲載され、まずはこの読みが“標準の型”になります。

一方で、熟語や古い読みの中では「ジャク」系の音が顔を出すことがあります(例:柘榴を「じゃくろ」と読むケースなど)。ただし現代の生活で頻繁に使う音読みではないので、基本は「シャ」→必要に応じて例外、という順で覚えるのがラクです。

  • シャ(基本の音読み)
  • ジャク(熟語・文献的な読みで見かけることがある)

なお、苗字・地名は音読みではなく訓読み(つげ)で読むことが多く、音読みだけで読もうとすると外しやすい点は注意です。

木へんに石「柘」の漢字読み方|訓読み

訓読みは「つげ」「やまぐわ」が代表格です。とくに「柘植(つげ)」のように苗字・地名で出る場合、読みは「つげ」に寄ることが多いです。

単独で「柘」と書かれていたら、まず「つげ」を第一候補にすると当たりやすいです。植物としての説明文や辞書的な文脈なら「やまぐわ」も自然に出てきます。

また古い語釈では、柘を「つみ」のように読む(または関連語として扱う)ケースもあります。現代の会話や学校教育の範囲ではレアなので、“古語・文献の読み”として控えめに覚えておくと十分です。

  • つげ:ツゲ科の木。姓名・地名でよく出る
  • やまぐわ:桑の一種(山に自生する桑)
  • つみ:古い文献で見かけることがある読み

「柘」の成り立ち(字源)|木+石でなぜこの意味になる?

「柘」は形声文字で、「木」が意味(木・植物カテゴリ)を担当し、「石」が音(発音の手がかり)を担当します。つまり“木の仲間の漢字ですよ”と示しつつ、読みは「石」の系列(シヤ系)から引っ張ってきた形です。

ここが大事で、「木+石=石みたいに硬い木だから」みたいな連想もできるのですが、字源の基本は「石は音を示すパーツ」という説明になります(木は意味、石は音)。この作りを押さえると、初見の漢字でも“形声かな?”と推測できるようになります。

まとめると、「木=植物の意味」+(音符)「石=シャ系の音」→「柘(シャ/つげ・やまぐわ)」、という流れです。

木へんに石「柘」が使われる苗字と読み方

「柘」を含む苗字はそこまで多くないものの、「柘植(つげ)」を筆頭に実在します。読みは「つげ」系が中心で、同じ字でも複数の読みが併存するケースもあります。

下の表は、よく見かける(または確認されやすい)例です。実際の読みは家ごとに異なることがあるので、名刺・戸籍・本人確認がいちばん確実です(とくにレア苗字ほど読みが揺れやすい)。

苗字(例)読み方(例)メモ
柘植つげ代表的。「柘=つげ」で覚えやすい
柘野つげの地形語と組み合わさるタイプ
柘本つげもと地域差で読みが分かれることも
柘榴ざくろかなり珍しい部類
柘植井つげい複合型。読みは個別確認推奨
柘原つげはら「原」系の複合姓

読みで迷ったら、まず「柘=つげ」で当たりを付け、違ったら個別に確認、が現実的です。

木へんに石「柘」を使う熟語・言葉と読み方

「柘」は、単体よりも複合語で意味がハッキリするタイプです。現代で目にしやすいのは「柘植」「柘榴」あたりで、その他は辞書・歴史語彙寄りになります。

よく見かける(または知っておくと便利な)言葉

  • 柘植(つげ):植物名/苗字・地名としても多い
  • 柘榴(ざくろ):果物のザクロ(表記ゆれで石榴とも)
  • 柘桑(しやそう):やまぐわ(古い語彙・辞書で出る)

補足:読みのブレについて

「柘榴」は一般には「ざくろ」ですが、文献や当て字の文脈で別読みが出ることがあります。記事や資料の対象が“現代向け”なら「ざくろ」で統一して問題ありません。

また「柘桑」などは日常会話ではほぼ使わないので、文章で出たときに辞書的に拾えるようにしておく、くらいがちょうどいいです。

木へんに石「柘」を含む地名・用語と読み方

地名・固有名詞では、「柘植(つげ)」系がとくに目立ちます。駅名や町名として残っているので、“読めると強い”枠です。

地名・施設名の例

  • 柘植駅(つげえき):三重県伊賀市の駅名
  • 柘植町(つげまち):三重県伊賀市の町域名としても見かける
  • 海柘榴市(つばいち):奈良県周辺の古い地名(市=市場の意味)
  • 柘榴坂(ざくろざか):東京都港区高輪にある坂名

用語としての例

「柘」は植物由来の語としても出てきます。たとえば、弓の材料として柘(つげ)の木が挙げられるなど、“木材・素材”の文脈でも見かけます。固有名詞と合わせて覚えると、読み間違いが一気に減ります。