木へんに「正しい」でできる「柾」は、木材の世界でよく出てくる“木目(もくめ)”に関する漢字です。
読み方は主に「まさ」「まさめ」「まさき」。文章では見かけにくいものの、用語(柾目・柾目紙など)や、苗字・地名で出会うことがあります。
ここでは「柾」の意味・読み・成り立ちから、苗字/熟語/地名・用語まで辞典形式でまとめて解説します。
もくじ
木へんに正しい「柾」の漢字の意味とは?
「柾」の中心的な意味は、木材の「柾目(まさめ)」=木目がまっすぐ通っている状態(またはその材)を表すことです。
木を縦方向に切ったときに現れる、すっと整った木目をイメージすると分かりやすく、建具・家具・内装などの文脈で「柾目」「板目」とセットで語られます。
意味①:柾(まさ)・柾目(まさめ)
「柾」はまさ/まさめとして、木目が正しくまっすぐに通っていることを指します。見た目が整い、上品な印象になりやすいのが特徴です。
意味②:柾(まさき)
もう一つは植物名の「まさき(柾)」。ニシキギ科の常緑低木を指し、生け垣などにも使われます。文脈で「木材の話か/植物の話か」を見分けるのがコツです。
木へんに正しい「柾」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「柾」は部首が木(きへん)で、総画数は9画。分類としては国字(日本で作られた漢字)として扱われる資料が多いです。
また、普段づかいの常用漢字ではない一方で、戸籍・名付けで使える人名用漢字に入っています。学習目安としては漢検の表記で準1級相当が一つの目安です。
| 漢字 | 柾 |
|---|---|
| 部首 | 木(き・きへん) |
| 総画数 | 9画 |
| 種別 | 国字/人名用漢字 |
| 常用漢字 | 常用漢字ではない |
| 漢検目安 | 準1級 |
木へんに正しい「柾」の漢字読み方|音読み
「柾」は国字として扱われるため、辞書によっては「音読みなし」(=中国由来の音が基本的にない)と説明されることがあります。
一方で、資料によっては慣用的な音として「キュウ」を載せるものもあり、ここが混乱ポイントです。結論としては、一般的な文章で「柾」を見た場合、まず訓読み(まさ/まさめ/まさき)で考えるのが実用的です。
覚え方のコツ
- 基本は訓読み中心(木目・植物の文脈)
- 辞書で「キュウ」が出ても、日常では“読む場面が少ない”
- 用語(柾目・柾目紙など)はまさめ系で処理するとスムーズ
木へんに正しい「柾」の漢字読み方|訓読み
訓読みは主に「まさ」、「まさめ」、「まさき」です。どれも意味と強く結びついているので、セットで覚えるのがいちばん早いです。
「まさ」は“まっすぐ通った木目(柾目)”のニュアンス、「まさめ」は用語として最頻出、「まさき」は植物名として出てきます。
読み分け早見
- 柾(まさ):まっすぐな木目、またはその材を指す言い方
- 柾目(まさめ):木目が縦に平行に通った状態(⇔板目)
- 柾(まさき):植物名(生け垣などに使われる)
「柾」の成り立ち(字源)|木+正でなぜこの意味になる?
「柾」は成り立ちが分かりやすく、木+正の組み合わせで「木目が正しくまっすぐな木」を表す、という説明が代表的です。
つまり、木材を見たときに“筋が通っている”状態をそのまま漢字化したイメージ。だからこそ、木工・建築・紙などの分野で柾目(まさめ)が用語として残っています。
補足:音読み「キュウ」が出る理由
資料によっては「柾」を「柩(ひつぎ)」の異体字とみなす説明もあり、その場合に「キュウ」が音として現れやすくなります。実用上は、木目・植物の文脈では“まさ系”で捉えると混乱しません。
木へんに正しい「柾」が使われる苗字と読み方
「柾」は苗字でも使われますが、全体としては珍しめです。読みは「まさ」や「まさき」が中心で、複合姓になると「まさや」「まさだ」などに広がります。
苗字の読みは家ごと・地域ごとに固定されるため、同じ表記でも複数読みが共存することがあります。ここでは、実在が確認しやすい例を代表的な読みでまとめます。
| 苗字(例) | 読み方(例) | メモ |
|---|---|---|
| 柾 | まさ/まさき | 単独姓として存在 |
| 柾木 | まさき | 比較的見つけやすい |
| 柾田 | まさだ(ほか) | 少数派の読みもあり |
| 柾屋 | まさや | 地名由来系にも見える |
| 柾谷 | まさや | 読みが「や」になる例 |
木へんに正しい「柾」を使う熟語・言葉と読み方
「柾」が入る言葉は、木工・紙・刀剣など“素材の見た目”に関わる語が多いです。まず押さえるべきは「柾目(まさめ)」で、対になる語として「板目(いため)」がよく並びます。
さらに、紙の世界では柾目紙(まさめがみ)、建築では柾葺(まさぶき)など、分野ごとに意味が具体化します。
| 言葉 | 読み方 | 意味(要点) |
|---|---|---|
| 柾目 | まさめ | 木目が縦にまっすぐ平行に通ること(⇔板目) |
| 柾目紙 | まさめがみ | 柾目のように漉き目が通る和紙/薄く削った木材を紙状にしたもの |
| 柾葺 | まさぶき | 厚手のこけら板を重ねて屋根を葺くこと |
| 柾目肌 | まさめはだ | 刀の地肌(鍛え肌)の一種で、柾目のように見えるもの |
木へんに正しい「柾」を含む用語と読み方
「柾」は、民俗・建築の文脈で「柾(まさ)」が“材料名”として語られることがあり、用語としての生き残り方が強い漢字でもあります。
用語の例(生活・建築)
- 柾屋根/柾葺:柾目板(まっすぐな木目の板)を使う屋根の工法・呼び方
- 柾(マサ):文脈によっては「柾目板」など材料名として略して言うことがある

