「木へんに口と刀」でできる「枴」は、見た目のとおり“木に関係する漢字”で、意味は「つえ(杖)」です。
日常では「杖」を使うことが多く、「枴」は辞書・古い表記・固有名詞などで見かけるレア漢字。この記事では、読み方や成り立ち、苗字・熟語・地名までまとめて確認します。
もくじ
木へんに口と刀「枴」の漢字の意味とは?
「枴」は「つえ(杖)」を表す漢字で、体を支えるための棒(手杖・杖)を意味します。特に、歩行時に体を預けるような“支えの道具”のニュアンスが強めです。
ただし現代日本語では、同じ意味でも「杖」が一般的。「枴」は常用的な表記ではなく、辞典・古典的表現・一部の固有名詞などで見かける位置づけです。
意味の理解としては、まず「枴=つえ」と覚えるのが最短ルート。そこから用例(後述の熟語・地名)で「どこに残っている字か」を押さえるとスッキリします。
木へんに口と刀「枴」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「枴」は木へん(木部)に属し、総画数は9画です。読みは基本的に音読み「カイ」、訓読み「つえ」で覚えます。
| 漢字 | 枴 |
|---|---|
| 部首 | 木(きへん) |
| 総画数 | 9画 |
| 音読み | カイ |
| 訓読み | つえ |
| 常用漢字 | 常用漢字ではない(常用外) |
| 漢検の目安 | 1級相当 |
| 文字コード(参考) | Unicode:U+67B4 / JIS第2水準(参考) |
つまり「枴」は日常で頻出する字ではないものの、知っておくと辞書・地名・作品名で出会ったときに困りません。コピペ検索するときは「枴 つえ」のように意味とセットで探すのがおすすめです。
木へんに口と刀「枴」の漢字読み方|音読み
「枴」の音読みは基本的に「カイ」です。熟語に入ると、音読みで読むケースが中心になります。
音読みが出る例
- 鉄枴(てっかい):鉄のつえ、または伝説・仙人に関わる名称として用いられることがあります。
辞書や資料によっては、音読みの扱いが細かく分かれて載る場合もありますが、まずは「枴=カイ」でOK。迷ったら「つえ」の意味とセットで思い出すとブレません。
ポイントは、音読みは固有名詞・熟語寄りで顔を出すこと。単体で出てきた場合も、前後の文脈が“つえ”なら読み分けがしやすいです。
木へんに口と刀「枴」の漢字読み方|訓読み
「枴」の訓読みは「つえ」です。意味も読みも「杖」と同じ方向性なので、感覚としては“杖の別表記”に近いイメージで捉えると分かりやすいです。
訓読みのイメージ(使い方)
- (例)枴をつく:つえをついて歩く、つえに体を預けて歩く
- (例)老いの枴:高齢者のつえ(※文章表現としてのイメージ)
ただし現代の一般的な文章では「杖」が選ばれやすく、「枴」は表記として“珍しい側”です。読めるようにしておくのが主目的、と考えるとスムーズです。
結論としては、訓読みは「つえ」一択で覚えるのが最も実用的です。
「枴」の成り立ち(字源)|木+口と刀でなぜこの意味になる?
「枴」は、左の「木」が“木製の道具・木材”を示し、右側(口+刀の形=「叧(または似た形)」)が音を示す要素になった形声文字として説明されることが多いタイプです。
ざっくり言うと、「木(材質)」+「音(カイ系)」で「木でできた、体を支える道具=つえ」という意味にまとまった、という考え方です。
似た字と混同しやすいので注意
- 拐(てへん):意味が「かどわかす」などに広がり、常用漢字にも入る別字
- 柺:資料によって「枴」と行き来する形(異体字・字体差として扱われることがあります)
見分けのコツは、まず木へんなら「つえ」方向、手へんなら別の意味(拐)が強い、という整理。これだけで読み取りミスがかなり減ります。
木へんに口と刀「枴」が使われる苗字と読み方
結論から言うと、「枴」は常用外でかなり珍しいため、現代の一般的な苗字としては多く確認される字ではありません。名字で見かけたら“かなりレア”だと思ってOKです。
もし「枴」が苗字に入っている場合、読みは「かい」系や、意味からの連想で「つえ」系になる可能性があります。ただし、苗字は当て字・地域読みがあり得るので、最終的には名刺・戸籍・自治体表記などの公式のふりがなが確実です。
苗字の読みで迷ったときの確認ポイント
- 本人の表記(名刺・SNS・署名)にふりがながあるか
- 住んでいる地域の地名由来の可能性がないか
- 「枴」と似る字(杖・拐・柺)に置き換わっていないか
「読みが定まらない」系の漢字ほど、先に確実な一次情報を取りに行くのが正解です。
木へんに口と刀「枴」を使う熟語・言葉と読み方
「枴」は単体で「枴(つえ)」と読めますが、熟語としては「鉄枴」など、やや限られた語で出会うことが多いです。日常語では「杖」が主役なので、ここは“知識として押さえるパート”です。
| 熟語・言葉 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 枴 | つえ | 体を支えるための杖 |
| 鉄枴 | てっかい | 鉄のつえ/固有名詞(伝承・人物名など)で見かけることも |
覚え方はシンプルで、まず「枴=つえ」。その上で「鉄枴(てっかい)」のように、音読みで出てくる例を一つ持っておくと忘れにくいです。
文章を書く側なら、読み手に配慮して「杖」を使い、必要があるときだけ「枴(杖)」のように補足するのが無難です。
木へんに口と刀「枴」を含む地名・用語と読み方
「枴」は、地名などの“稀少な漢字”として残っている例があります。代表的な例として、山口県美祢市の通称町名に「伊佐枴田(いさおおこだ)」が確認できます。
こうした地名は、地域の歴史・方言・旧字が絡むことが多く、読みが想像しにくいのが普通です。だからこそ、地名で見つけたら自治体の公式表記や地図サービスのルビで確認するのが確実です。
地名・用語で見かけたら
- まずはコピペ検索(字形が似ていると手入力が難しい)
- 「枴 つえ」など意味とセットで検索して判別
- 地名は自治体・公的地図で読みを確定
「枴」はレア字ですが、地名や固有名詞で突然出てくるタイプの漢字。読み方と意味をワンセットで覚えておくと、遭遇したときに強いです。

