「柆(ろう)」は、木へんに「立」を組み合わせたかなり珍しい漢字です。日常の文章で見かけることは少ない一方、苗字や一部の地名では実際に使われています。
この記事では、「柆」の意味・読み方・成り立ちに加えて、苗字や熟語(言葉)、地名での使用例まで、コピペしやすい形でまとめます。
もくじ
木へんに立「柆」の漢字の意味とは?
結論から言うと、「柆」は「折れた木」や「木で作った柵(さく)」を表す漢字です。どちらも「木」に関係するイメージで、木材が折れた状態・木を並べた囲いのようなニュアンスがあります。
現代日本語では単独で意味を意識して使う機会が少なく、辞書的な意味として知っておくと「名前や地名で見たときに迷わない」タイプの字です。
意味のポイント(覚え方)
- 折れた木:木が折れる/折った木のこと
- 木の柵:木を立て並べた囲い(柵・垣に近い)
「木へん」が付くので、意味の中心は“木・木材”に寄る、と押さえると覚えやすいです。
木へんに立「柆」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「柆」は部首が木(きへん)で、総画数は9画です。文字コード上はUnicodeでも定義されており、環境によってはフォント未対応で表示が崩れることがあります。
また、一般的な文章で使う常用漢字ではありません。そのため、漢検の「何級相当」といった目安も配当外(対象外)扱いとして案内されることが多いです。
基本情報(一覧)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 柆 |
| 部首 | 木(きへん) |
| 総画数 | 9画(木4+5) |
| 常用漢字 | 常用外 |
| 漢検目安 | 配当外(扱いとしては対象外) |
| Unicode | U+67C6 |
木へんに立「柆」の漢字読み方|音読み
「柆」の音読みは、基本的に「ロウ」です。辞書サイトでも「音:ロウ」として整理されていることが多く、まずはここを押さえると迷いにくくなります。
ただし、日常語の熟語として出番が多い字ではないため、音読みを知っていても実際に読む機会は少なめです。むしろ、苗字や地名で見たときに「ロウ?くい?」と判断材料にするのが実用的です。
音読み「ロウ」が出やすい場面
- 漢字辞典での基本読みとして
- 地名の読みとして(例:ろう〜)
- 人名・名字の説明での補助情報として
木へんに立「柆」の漢字読み方|訓読み
「柆」は、一般的な辞書整理では訓読みが「—(なし)」とされることが多い漢字です。つまり「山=やま」「木=き」のように、日常で使う訓読みが固定されていません。
一方で、苗字や地名では名乗り(当て読み)として「くい」系の読みが見られます。これは「杭(くい)」のイメージと近く、木材・杭・柵といった連想で定着した可能性が高い読み方です。
例外:名乗り・地名で見かける読み
- くい(例:柆野=くいの など)
- くいび(例:柆谷=くいびだに など)
まとめると、訓読みは原則なし、ただし固有名詞では独自の読みがある、という整理がいちばんスッキリします。
「柆」の成り立ち(字源)|木+立でなぜこの意味になる?
「柆」は形声文字で、意味を表す「木」と、音を表す「立」を組み合わせた構造です。パッと見ると「木が立つ=木立(こだち)?」と連想しがちですが、字源的には“木+音(立)”という作りです。
「木」が付くことで意味が木材・木の状態に寄るため、「折れた木」「木の柵」といった“木に関する語義”が生まれます。そこに「立」が音符として働き、読みがロウ側に整理されました。
つまり、木へん=意味(木に関係)、立=音(ロウ)、この2つが合体して「柆」になった、という理解が最短です。
木へんに立「柆」が使われる苗字と読み方
「柆」は、一般語よりも苗字で見かける機会が多い漢字です。読みは「くい〜」系が多く、「杭(くい)」のイメージに近い発音が並びます。
ただし、同じ表記でも地域や家ごとの読み分けがある場合があるため、名刺・戸籍・本人申告が最優先です。ここでは、よく掲載される読みを代表例としてまとめます。
「柆」を使う苗字(例)
| 苗字 | 読み方 | 補足 |
|---|---|---|
| 柆田 | くいだ/くいた | 複数読みが案内されることがある |
| 柆原 | くいはら | 人数は少なめの珍しい名字 |
| 柆生 | くいおい | こちらもレア名字として扱われやすい |
苗字で出会ったら、「ロウ」よりも「くい」系の名乗り読みがあり得る、というのが実務的なポイントです。
木へんに立「柆」を使う熟語・言葉と読み方
「柆」は、常用的な二字熟語・四字熟語が豊富にあるタイプではありません。データベースによっては「該当語句0件」とされることもあり、一般語としてはかなりマイナーです。
その代わり、実際に「柆」を含む“言葉”として見つかりやすいのは、ほぼ固有名詞(苗字)です。つまり「熟語」というより、名字・地名の構成要素として覚えるのが現実的です。
見かけやすい「柆」入りの語(実質:固有名詞)
- 柆田(くいだ/くいた)
- 柆原(くいはら)
- 柆生(くいおい)
意味として覚えるなら、「折れた木」「木の柵」という語義を押さえつつ、実用面では名字・地名の読みに寄せて覚えるのがおすすめです。
木へんに立「柆」を含む地名・用語と読み方
「柆」はレア漢字ですが、地名データ上では実在します。特に、農業集落名など“細かい地名”で登録されている例があり、読みも「くい〜」系が確認できます。
また、住所検索サイトでは「柆窪山(ろうくぼやま)」のように音読み(ロウ)寄りの読みが掲載される例もあります。地名は地域の慣習が強いので、現地表記を優先してください。
「柆」を含む地名の例
| 地名 | 読み方 | 地域の例 |
|---|---|---|
| 柆野 | くいの | 愛媛県(農業集落名) |
| 柆谷 | くいびだに | 広島県(農業集落名) |
| 柆窪山 | ろうくぼやま | 福島県(住所表記の例) |
結論として、地名では「くい」系と「ろう」系の両方があり得るので、読みは必ず地元の確定情報で確認するのが安心です。

