「まなでる」というKWで検索すると、「愛でるってまなでるとも読むの?」と迷う人が多いのがわかります。結論から言うと、「愛でる」の正しい読みは「めでる」で、一般的な辞書の扱いでも「まなでる」は採用されていません。
とはいえ、漢字の「愛」には「まな」という読み(主に接頭語)があり、「愛弟子(まなでし)」「愛娘(まなむすめ)」などの言葉もあるので混乱しがちです。この記事では、なぜ「まなでる」と誤読されやすいのか、そして「愛でる(めでる)」の意味・使い方を、辞書ベースでわかりやすく整理します。
もくじ
結論:「愛でる」は「めでる」!「まなでる」は一般的ではない
まず結論です。「愛でる」は「めでる」と読むのが標準です。「まなでる」と読むケースはネット上で見かけますが、一般的な国語辞典では「愛でる=めでる」として示されるのが基本で、「まなでる」を正しい読みとして載せる扱いは見当たりません。
そのため、文章作成(ビジネス文書・学校の作文・Web記事など)では、「愛でる(めでる)」で統一するのが安全です。「まなでる」と書く/読むと、読者によっては誤読だと受け取られ、内容より表記が気になってしまうこともあります。
ただし「まなでる」で検索する人が多いのも事実なので、記事タイトルや見出しで触れつつ、本文では正しい読みと根拠を示して迷いを解消するのがSEO的にも親切です。
辞書で確認:「愛でる(めでる)(まなでる×)」の意味は3つ
「愛でる(めでる)」は、単に「好き」というより、“よさを味わい、心が動く”ニュアンスが強い言葉です。辞書的には、だいたい次の3方向で説明されます。
「愛でる」の代表的な意味
- 美しさを味わい感動する:景色・花・月などを「しみじみ眺めてよさを味わう」感じです。「月を愛でる」のような言い方が典型。
- いつくしみ、愛する(かわいがる):動物や子どもなどに対して、愛情をこめて大切にする意味です。例:「小鳥を愛でる」など。
- 感心する・ほめる:相手の行動や心意気に対して、「いいね」と敬意を込めて認める方向の用法です。
ちょい古風な形もある
古い文章では「めづ」のような形(文語)が出てくることもありますが、現代ではふつうに「めでる」でOKです。読み方の迷いを断ち切るなら、「愛でる=めでる」だけ押さえておけば十分。
なぜ「まなでる」と読んでしまう?最大の理由は「愛=まな」の存在
「まなでる」が広まりやすい理由はかなりシンプルで、漢字「愛」そのものに「まな」という読みがあるからです。しかもこの「まな」は、かわいがっている対象につく接頭語(まな〜)として使われます。
つまり、「愛娘(まなむすめ)」「愛弟子(まなでし)」のような実例を知っているほど、「愛でる」もつい「まなでる」っぽく見えるわけです。ここが最大の落とし穴。
さらに、音の印象も混乱を後押しします。「まなでる」はひらがなだと「撫でる(なでる)」に引っ張られて、“やさしくなでる”みたいな雰囲気が出てしまうため、「それっぽく感じてしまう」んですね。
でも大事なのはここで、「愛(まな)」は主に名詞につく形であり、動詞「愛でる」の読みとして「まなでる」は一般的に採用されない、という点です。
「まなでる」ではなく「まな〜」が正しい読みとして使われる言葉
「まなでる」と混同しやすいのは、“愛=まな”が本当に使われている語が複数あるからです。代表例を表にまとめます。
| 表記 | 読み | 意味(ざっくり) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 愛弟子 | まなでし | 特にかわいがっている弟子 | 「愛=まな」が接頭語として機能 |
| 愛娘 | まなむすめ | かわいがっている娘 | 身内への愛情を強く含む |
| 愛子 | まなご | 最愛の子・いとしい子 | 古風な語感で文学にも出やすい |
こういう「まな〜」が頭にあると、「愛でる」も“まな+でる”っぽく見えます。でも繰り返しになりますが、「愛でる」の読みは「めでる」が基本です。
覚え方としては、「まな〜」は名詞(弟子・娘・子)につきやすく、「愛でる」は動詞で「めでる」、このセットで押さえるのがおすすめです。
「愛でる(めでる)」の正しい使い方・例文(人/自然/モノ)
「愛でる」は、使う対象によってニュアンスが変わるのが面白いところです。ここでは誤解されにくい例文を、“人” “自然” “モノ”に分けて紹介します。
人・動物に対して(かわいがる)
- 祖父は孫を愛でるように見つめていた。
- 保護猫を家族みんなで愛でている。
- 新人を愛でる文化がある、みたいな言い方はやや比喩寄り。
この用法は「かわいがる」寄りなので、文章のトーンが柔らかくなります。逆に、ビジネス文書だと少し私的に響く場合があるので、場面に合わせて「大切にする」「慈しむ」などに言い換えるのもアリです。
自然・風景に対して(味わって鑑賞する)
- 満開の桜を愛でる。
- 縁側で月を愛でる時間が好きだ。
- 庭の花を愛でながらお茶を飲む。
いちばん“それっぽい”のがこの用法。ポイントは、ただ見るだけじゃなく「良さを味わう」「しみじみ楽しむ」気持ちが乗っていることです。
Q&A:「まなでる」で通じる?「あいでる」は?
Q1:「愛でる」を「まなでる」と読んでもいい?
A. 会話でニュアンスが伝わることはありますが、一般的には「愛でる=めでる」が前提です。記事・レポート・公的な文章では、「まなでる」は避けて「めでる」にしましょう。
Q2:「あいでる」もアリ?
A. これもよくある読み間違いです。「愛でる」は「あいでる」ではなく「めでる」。読みを見せたい文章なら、初出で「愛でる(めでる)」とルビ的に補うと親切です。
Q3:覚え方のコツは?
A. 迷ったらこの公式でOKです。動詞=愛でる(めでる)、名詞=愛弟子(まなでし)・愛娘(まなむすめ)。この2段構えで覚えると、「まなでる」と誤読することはきっともうないでしょう。

