「医療従事者」「研究に従事する」「農業に従事する」——「従事」という言葉は日常的によく見かけますが、正確な意味や使い方を問われると答えに詰まる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「従事」の意味を可能な限りシンプルかつ正確に解説し、読み方・語源・使い方・例文・類義語まで幅広くカバーします。履歴書・ビジネス文書・面接などで正確に使いたい方にぜひ読んでくださいね。
もくじ
「従事」とは何か?意味を簡単にわかりやすく解説
「従事(じゅうじ)」を一言で説明するなら、「ある仕事・業務・活動に継続的に携わること」です。
「する」「している」という形でよく使われ、「〇〇に従事する」「〇〇に従事している」という文型が基本です。「医療に従事する」なら「医療の仕事を継続的に行っている」、「研究に従事する」なら「研究活動を本業として行っている」という意味になります。
「従事」は単に「やっている」よりも、本業・専門的な業務として継続的に取り組んでいるというニュアンスが強い言葉です。そのため、趣味や一時的な作業には使いにくく、職業・専門的活動・継続的な業務を指す場面で使われます。
「従事」の読み方・語源・漢字の成り立ちを詳しく解説
読み方
「従事」は「じゅうじ」と読みます。「じゅうじ」と読む言葉は他にも「十字(じゅうじ)」がありますが、漢字が異なりますので文脈で判断しましょう。
漢字の意味
- 従(じゅう):したがう・つき従う・〜に携わる
- 事(じ):こと・仕事・業務・事柄
合わせると「仕事・事柄に従う=仕事に継続的に携わる」という意味になります。「従」には「ついていく・専念する」というニュアンスがあり、「従事」には仕事に専念・専従するというイメージが含まれています。
「従事する」の正しい使い方と場面別ガイド
基本的な文型
「従事」の基本的な使い方は以下の文型です。
- 「〇〇に従事する」:〇〇という仕事・活動に携わっている
- 「〇〇に従事している」:継続的に携わっている状態
- 「〇〇従事者」:〇〇の仕事に携わる人(医療従事者・介護従事者など)
使う場面
- 職業・業種を改まった形で説明するとき
- 履歴書・職務経歴書・エントリーシート
- ビジネス文書・報告書・公的文書
- 法律・行政上の職業区分の説明
「従事」は改まった書き言葉として分類されるため、日常会話より文書・公式な場面に向いています。口頭では「〇〇の仕事をしている」「〇〇に携わっている」のほうが自然な場合も多いです。
「従事」を使った例文(ビジネス・履歴書・日常)
ビジネス・公式文書の例文
- 当社は食品製造業に従事する企業です。
- 医療に従事する専門家を対象としたセミナーを開催します。
- 現在、システム開発業務に従事しております。
履歴書・職務経歴書の例文
- 入社以来、マーケティング業務に従事してまいりました。
- 前職では主に営業職に従事し、新規顧客の開拓を担当しました。
- 介護福祉士として、高齢者施設での介護業務に従事しています。
一般的な例文
- 彼は長年にわたって研究活動に従事してきた。
- 農業に従事する人口が年々減少している。
履歴書や職務経歴書での「〜に従事してまいりました」という表現は、職歴を格調高く・簡潔に示す定番フレーズです。積極的に活用しましょう。
「従事」の類義語・関連語と使い分けまとめ
| 言葉 | 読み | 意味・ニュアンスの違い |
|---|---|---|
| 携わる | たずさわる | 関与・関わる。「従事」より広くカジュアルに使える |
| 従業 | じゅうぎょう | 会社・組織に勤めて業務を行うこと。「従業員」の形でよく使われる |
| 勤務 | きんむ | 職場に出て働くこと。「従事」より具体的な出勤・労働のイメージ |
| 専従 | せんじゅう | 特定の業務・活動に専念すること。「従事」より専念の度合いが強い |
| 従事者 | じゅうじしゃ | その業務・分野に携わる人。「医療従事者」「介護従事者」など |
「携わる」は「従事」より広い場面に使えるカジュアルな類語で、趣味・ボランティア・プロジェクトへの関与にも使えます。改まった文書では「従事」、日常的な文章では「携わる」を使うと自然です。
「従事」をめぐる独自考察
「医療従事者」「介護従事者」「教育従事者」——「従事者」という言葉が使われる職業には、社会を支える根幹的な仕事が多いことに気づきます。新型コロナウイルスのパンデミックを経て、医療従事者への敬意と感謝が世界中で改めて高まったことは、多くの方の記憶に残っているのではないでしょうか。
「従事する」という言葉には、単に「仕事をする」以上の「その仕事に専念し、誠実に向き合っている」というニュアンスがあります。どんな仕事も、そこに従事する人の誠実さと情熱があってこそ社会は動いています。
「従事」を正しく理解して使いこなすためのまとめ
「従事」は「じゅうじ」と読み、「ある仕事・業務・活動に継続的に携わること」を意味する改まった表現です。「〇〇に従事する」「〇〇に従事している」という文型が基本で、履歴書・ビジネス文書・公的文書で特によく使われます。
類語の「携わる」よりも専門性・継続性・職業としての重みが強い言葉のため、職業や専門的な活動を格調高く表現したい場面で積極的に使いましょう。

