「記す」という言葉、「きす」と読んでいませんか?正しい読み方は「しるす」です。日常会話や文章の中でよく使われる言葉ですが、読み間違いが多い単語のひとつです。
この記事では、「記す」の正しい読み方「しるす」を中心に、意味・語源・使い方・例文・類義語までわかりやすく解説します。テストや文章作成、ビジネスシーンでも役立つ知識を、中高生でも理解できる言葉でまとめました。ぜひ最後まで読んで、正しい日本語を身につけましょう!
もくじ
「記す」の読み方は「きす」?正しくは「しるす」!
「記す」を見て、「きす」と読んでしまう人はとても多いです。漢字の「記」には「き」という音読みがあるため、そのまま「きす」と読んでしまうのは自然な間違いとも言えます。しかし、「記す」の正しい読み方は「しるす」であり、「きす」は誤りです。
「しるす」は訓読みです。日本語の漢字には「音読み」と「訓読み」の2種類の読み方があります。「記」の音読みは「き」ですが、訓読みは「しる(す)」となります。「記念(きねん)」「記録(きろく)」のように熟語で使うときは音読みの「き」ですが、「記す」のように送り仮名をつけて動詞として使うときは訓読みの「しるす」が正解です。
まとめると以下のようになります。
| 表記 | 読み方 | 正誤 |
|---|---|---|
| 記す | きす | ❌ 誤り |
| 記す | しるす | ✅ 正しい |
「きす」という読み方は存在しないので、テストや公式文書では必ず「しるす」と読むように意識しましょう。
「記す」の読み方「しるす」の意味を徹底解説!
「記す(しるす)」の意味を、辞書をもとに確認してみましょう。
『広辞苑』(岩波書店)によると、「しるす」には主に以下の意味があります。
- 文字や符号などを書き留める・書き記す
- 心や記憶にとどめる
- ある事実や内容を文章として残す
つまり、「記す」とは「何かを文字や言葉で書き留めること」を意味します。ノートにメモを取る行為も、日記を書く行為も、すべて「記す」という言葉で表すことができます。
また、「記す」はやや改まった・書き言葉的なニュアンスを持つ表現です。日常会話では「書く」「メモする」などを使うことが多いですが、文章・論文・手紙・公式文書などでは「記す」がよく使われます。
「書く」との違いを意識することが、「記す」を正しく使いこなすポイントです。「書く」が広い意味で使えるのに対し、「記す」は「大切なことを残す・とどめる」というニュアンスが強いといえます。
「記す」の読み方がわかる!正しい使い方と注意点
「記す(しるす)」の正しい使い方を確認しましょう。文章の中での活用方法と、使う際の注意点をわかりやすく説明します。
使い方の基本ルール
「記す」は他動詞として使います。つまり、「何かを記す」という形で、対象となるものが必要です。
- 「感想を記す」
- 「名前を記す」
- 「日記に記す」
「〇〇を記す」「〇〇に記す」という形が基本です。「記す」だけでは文が成立しにくいため、何を・どこに記すのかをセットで使うのが自然です。
使う場面・文体に注意
「記す」はやや格式のある表現です。友達との会話や気軽なSNS投稿よりも、書き言葉・改まった文章での使用が適しています。
- ✅ 論文・レポート:「考察を以下に記す」
- ✅ 手紙・メール:「一言記しておきます」
- ✅ 日記・記録:「今日の出来事を記す」
- ❌ 会話(カジュアル):「ちょっとそれ記しといて」→「書いといて」の方が自然
「しるす」という読み方とあわせて、使う文脈・場面を意識することで、より洗練された文章表現が身につきます。
「記す」の読み方で使える!場面別の例文集
「記す(しるす)」の読み方と意味が理解できたところで、実際の例文を見てみましょう。場面別にまとめたので、自分の文章に取り入れる際の参考にしてください。
日常・学校での例文
- 授業で学んだことをノートに記した。
- 日記に今日感じたことを記すのが習慣になっている。
- 感想文の最後に自分の意見を記した。
ビジネス・フォーマルな文章での例文
- 以下に会議の議事録を記す。
- ご連絡先をご署名欄に記していただけますと幸いです。
- 報告書に調査結果を詳細に記した。
文学・改まった表現での例文
- 旅の思い出を一冊の本に記した。
- 歴史はその事実を文書に記している。
- 彼は遺書に最後の言葉を記した。
「記す」は活用形も覚えておくと便利です。「記した(過去)」「記している(現在進行)」「記すべき(当然・義務)」など、文脈に合わせて使い分けましょう。
「記す」の読み方と混同しやすい類義語・関連語
「記す(しるす)」と似た意味を持つ言葉を整理しておきましょう。類義語を知ることで、より豊かな文章表現が可能になります。
主な類義語一覧
| 言葉 | 読み方 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 書く | かく | 最も広く使える一般的な表現 |
| 書き記す | かきしるす | 「記す」を強調した形。より丁寧な印象 |
| 綴る | つづる | 文章をつなげて書く・感情を込めて書く |
| 記録する | きろくする | データや事実を残す。客観的なニュアンス |
| 記載する | きさいする | 書類・文書に書き入れる。フォーマルな場面で使用 |
「記す」と「書く」の使い分け
「書く」は「手紙を書く」「絵を書く」など非常に広い意味で使えますが、「記す」は「大切な内容を残す・書き留める」という意図が強い表現です。公式文書・文学・記録文においては「記す」の方がより適切な場合が多いです。
また、「記述する(きじゅつする)」も関連語として覚えておきましょう。試験などでは「記述式(きじゅつしき)」という形でよく使われます。「記す」という漢字が含まれており、「言葉で詳しく書き表すこと」を意味します。
「記す」の読み方・意味・使い方まとめ
この記事では、「記す」の正しい読み方から意味・語源・例文・類義語まで、幅広く解説してきました。最後に要点をまとめます。
この記事のポイントまとめ
- 「記す」の読み方は「しるす」が正しく、「きす」は誤り
- 「記」の音読みは「き」、訓読みは「しる(す)」
- 意味は「文字や言葉で書き留める・残す」こと
- 書き言葉・改まった場面での使用が適切
- 「書く」より「大切なことを残す」ニュアンスが強い
- 類義語には「書き記す」「綴る」「記録する」などがある
「記す」は日本語の中でも歴史のある表現で、正しく使えると文章のレベルが一段上がる言葉です。読み方の「しるす」をしっかり覚えて、レポート・手紙・日記など様々な場面で積極的に使ってみましょう。
日本語の読み方や使い方に迷ったときは、広辞苑(岩波書店)や文化庁の「国語に関する世論調査」なども参考にしてみてください。正確な情報をもとに、正しい日本語表現を身につけていきましょう!
参考文献・情報源
- 『広辞苑 第七版』岩波書店
- 文化庁「国語に関する世論調査」https://www.bunka.go.jp/
- 『新明解国語辞典 第八版』三省堂

