「柑(きへんに甘)」は、主にみかん(柑子)などの柑橘系の木を表す漢字です。普段は「柑橘(かんきつ)」のように熟語で見かけることが多く、単体で読む機会は少なめ。
ただ、地名(柑子町など)や言葉(柑子色、金柑、仏手柑など)では意外と登場します。この記事では、読み方・字源・苗字や地名まで、辞典っぽくスッキリ整理していきます。
もくじ
木へんに甘い「柑」の漢字の意味とは?
「柑」はみかんや柑子(こうじ)など、ミカン科の木(またはその実)を指す意味を持ちます。特に「柑橘(かんきつ)」の「柑」として知られ、オレンジ・みかん・レモン系の“香りのある果実”のイメージが強い字です。
ポイントは、「柑=果物そのもの」というより、元は“柑子(こうじ)という木”を指す語感が残っていること。現代日本語では「柑橘類」「金柑」「蜜柑」など、熟語の一部として使われるのが一般的です。
- 柑:みかん/柑子などの木
- 柑橘:柑橘系(シトラス類)の総称
木へんに甘い「柑」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「柑」は部首が木(きへん)で、総画数は9画です。形としては「木」+「甘」なので、見た目通りに数えると覚えやすいタイプ。
また「柑」は常用漢字ではなく(常用外)、漢検の目安では準1級に分類されます。日常語でも見かけますが、基本は「柑橘」のような“漢語寄りの語”で出ることが多いです。
| 漢字 | 柑 |
|---|---|
| 部首 | 木(きへん) |
| 総画数 | 9画 |
| 音読み | カン |
| 訓読み | みかん/こうじ |
| 漢検目安 | 準1級 |
| Unicode | U+67D1 |
「みかん」は「蜜柑」と書くことも多く、表記の揺れがあるのも特徴です(意味はほぼ同じ)。
木へんに甘い「柑」の漢字読み方|音読み
音読みは「カン」です。「柑」は単体よりも、熟語の中でこの読みが安定します。とくに柑橘(かんきつ)・柑橘類(かんきつるい)のような形で出ると、まず「カン」と読んでOKです。
同じ流れで、果物名にも「カン」がよく残ります。たとえば金柑(きんかん)は“きん+かん”で読みやすい代表例。ニュースや商品名でも登場しやすいので、音読みから押さえると一気にラクになります。
- 柑橘(かんきつ):シトラス類の総称
- 柑橘類(かんきつるい):分類としての“柑橘”
- 金柑(きんかん):果物名
木へんに甘い「柑」の漢字読み方|訓読み
訓読みは「みかん」と「こうじ」が代表です。ただし日常では「柑(みかん)」と一字で書くより、蜜柑(みかん)や、熟語の一部として見ることの方が多いです。
もう一つの訓「こうじ」は、植物名の柑子(こうじ)として現れます。柑子は在来ミカンの一種として説明され、辞書では木そのもの・実・さらに色名(柑子色)に意味が広がるのが特徴です。
訓読みの実用イメージ
- みかん:一般には「蜜柑」表記も多い
- こうじ:「柑子(こうじ)」として辞書的に登場
- 注意:単体で読む機会は少なめ(熟語・固有名詞で出やすい)
「柑」の成り立ち(字源)|木+甘でなぜこの意味になる?
「柑」は形声文字で、意味を示す「木」と、音を示す「甘(カム)」から成ります。つまり「木」で“木に関する字”だと示し、「甘」で“読みの手がかり”を付けている形です。
ここから「甘い実のなる木」→「柑子(こうじ)・みかん系の木」という意味につながります。字面がそのままストーリーになっているので、覚え方としてもかなり強い部類です。
なお「甘=あまい」は意味としても連想しやすいですが、辞書上の説明ではまず音符としての役割が中心(読みを支えるパーツ)とされます。
木へんに甘い「柑」が使われる苗字と読み方
「柑」単体の苗字は一般的には多くありませんが、「柑」を含む苗字はいくつか確認できます。傾向としては、読みがそのまま“かん”になったり、別の字(蜜柑など)と組み合わさって“みかん”読みになる例が見られます。
ただし苗字は地域・家ごとの読みが優先なので、同じ表記でも読みが揺れる可能性があります。実務ではふりがな(公式表記)を最優先にするのが安全です。
「柑」を含む苗字例
- 柑谷(かんたに)
- 蜜柑(みかん)
- 美柑(みかん)
- 樒柑山(みかんやま)
いずれも“ごくわずか”扱いのレア苗字として掲載されることが多く、見かけたらちょっと珍しいタイプです。
木へんに甘い「柑」を使う熟語・言葉と読み方
「柑」を使う言葉は、柑橘系の総称・果物名・色名などに広がります。特に柑橘(かんきつ)は“柑橘類=シトラス全般”の意味で、生活語としても強いです。
また「柑子(こうじ)」は木や実の呼び名として辞書に載り、そこから柑子色(こうじいろ)のような色名にも派生します。さらに果物名では仏手柑(ぶっしゅかん)のように、形が特徴的な柑橘もあります。
| 言葉 | 読み | 意味の目安 |
|---|---|---|
| 柑橘 | かんきつ | 柑橘類(シトラス)の総称 |
| 柑橘類 | かんきつるい | 分類としての柑橘 |
| 柑子 | こうじ | 在来ミカンの一種/色名の略にもなる |
| 柑子色 | こうじいろ | 赤みのある黄色(だいだい系) |
| 仏手柑 | ぶっしゅかん | 指のような形の柑橘 |
| 金柑 | きんかん | 小粒の柑橘(果物名) |
「柑」は“甘い香りの果実”の世界観が強いので、文章に入ると一気に季節感が出ます。
木へんに甘い「柑」を含む地名・用語と読み方
「柑」を含む地名は、全国に点在しています。地名では「柑子(こうじ)」として読まれることが多く、町名・小字名に残っているケースが目立ちます。
読みは当て字や地域慣習で固定されるので、漢字の読みよりも地名としての公式読みが正解になります。とくに「柑子町」「柑子袋」あたりは、読みを知っていると一発で“地名慣れ”した印象になります。
「柑」を含む地名例
- 柑子町(こうじちょう)
- 柑子袋(こうじぶくろ)
- 甲南町柑子(こうなんちょうこうじ)
- 木柑子(きこうじ)
用語としては「柑橘類」などが代表格で、農業・流通・食品分野では分類語としてかなり頻出です。

