「枯(きへんに古)」「枯れる(かれる)」は、日常でもよく使う身近な漢字で、意味は「草木の水分がなくなってしおれる・死ぬ」や、そこから転じた「勢いがなくなる」「味気なくなる」などを表します。
この記事では「枯」の部首・画数などの基本情報、音読み・訓読み、成り立ち(字源)、さらに苗字・熟語・地名や用語まで、辞典的にまとめます。普段見慣れている字ほど、意味の広がりを知ると文章がグッと締まります。
もくじ
木へんに古い「枯」の漢字の意味とは?
「枯」は、もともと草木が水分を失ってしおれ、生命力を失うことを表す漢字です。たとえば「枯れる」「枯れ木」「枯れ葉」など、自然現象としての“枯れ”をそのまま表せます。
一方で「枯」は比喩にもよく使われ、勢いがなくなる、活気がなくなる、魅力や潤いが失われるといった意味に広がります。例として「声が枯れる」「アイデアが枯れる」「資源が枯渇する」などは、生命力だけでなく“供給や勢い”が尽きるイメージで使われます。
また美意識としての「枯淡(こたん)」のように、派手さを抑えた渋い味わいを肯定的に表すこともあり、単なるマイナス表現に止まらないのが「枯」の面白いところです。
木へんに古い「枯」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「枯」は常用漢字で、新聞や公的文章にも普通に出てくる字です。読みや意味も一般に浸透しており、学習漢字としても早めに習う部類に入ります。
| 漢字 | 枯 |
|---|---|
| 部首 | 木(きへん) |
| 総画数 | 9画 |
| 音読み | コ |
| 訓読み | か(れる)・か(らす) |
| 常用漢字 | 常用漢字 |
| 教育漢字 | 小学校で習う(※学年は教科書により差あり) |
| 漢検目安 | 概ね小学校相当(級は出題範囲で前後) |
| Unicode | U+67AF |
「枯」は入力・表示で困ることがほぼなく、環境依存文字でもありません。使いやすい常用漢字なので、表記揺れよりも意味の使い分けを意識すると文章が整います。
木へんに古い「枯」の漢字読み方|音読み
「枯」の音読みは「コ」です。音読みで使う代表的な語は、「枯渇(こかつ)」「枯死(こし)」「枯淡(こたん)」などで、やや文章語・書き言葉寄りの印象があります。
特に「枯渇」は、資源や水、アイデアなどが尽きる意味で使われ、ニュースやビジネス文章でも出番が多い熟語です。「枯淡」は美意識や文芸の分野で見かけやすく、単に“元気がない”という意味ではなく、余計な装飾を削いだ渋い味を表します。
- 枯渇(こかつ):尽きる、なくなる
- 枯死(こし):植物などが枯れて死ぬ
- 枯淡(こたん):あっさり渋い、淡泊な味わい
木へんに古い「枯」の漢字読み方|訓読み
訓読みは「か(れる)」と「か(らす)」が基本です。「枯れる」は自然にそうなるイメージ、「枯らす」は人為的にそうさせるイメージで、ニュアンスが分かれます。
「枯れる」と「枯らす」の使い分け
- 枯れる:草木が自然にしおれる/声や感情が弱る(例:声が枯れる)
- 枯らす:意図せず(または意図的に)枯れさせる(例:水やり不足で花を枯らす)
比喩表現も豊富で、「笑いが枯れる」「話題が枯れる」「情熱が枯れる」など、生命力以外のものにも広く使えます。文章で印象を変えたいときは、「枯れる=自然」「枯らす=原因を作る」の軸で選ぶとブレません。
「枯」の成り立ち(字源)|木+古いでなぜこの意味になる?
「枯」は、左の「木」が樹木に関する意味を示し、右の「古」が音(読みの手がかり)を示す形声文字と説明されます。つまり「古」が“古いから枯れる”という意味を作っているわけではなく、主に音に関わる役割を持ちます。
そこから「木が生命力を失う状態」=枯れるという意味になり、さらに比喩として「勢い・潤い・供給が尽きる」方向へ意味が広がりました。
こう考えると、「枯渇(こかつ)」のような熟語で、資源やアイデアなど“木ではない対象”にも「枯」が使われる理由も納得しやすいです。核にあるのは、生命力が抜ける=供給が尽きるというイメージです。
木へんに古い「枯」が使われる苗字と読み方
「枯」をそのまま使う苗字は、一般的にはかなり珍しい部類です。「木」「林」「森」などの自然系名字は多い一方、「枯」は意味が強く(枯れる=生命力が尽きる)、名字としては選ばれにくい傾向があります。
ただし、名字は地域の地名や屋号、昔の当て字から成立するため、「枯」を含む表記が戸籍上存在する可能性は否定できません。もし実際に「枯」が入る名字に出会った場合は、読みは「かれ」「こ」「から」など複数の可能性があるため、本人の公式表記(名刺・住民票・戸籍)を優先して確認するのが確実です。
名字で見たときのチェックポイント
- ふりがながある場合はそれが正解
- 同じ家でも読みが固定(例:難読姓)していることがある
- 地名由来の場合、土地の呼び方に引っ張られる
木へんに古い「枯」を使う熟語・言葉と読み方
「枯」は熟語・言い回しがかなり豊富です。文章語として使う熟語と、日常表現としての「枯れる」系で分けると整理しやすいです。
代表的な熟語
- 枯渇(こかつ):水や資源、アイデアなどが尽きる
- 枯死(こし):植物などが枯れて死ぬ
- 枯淡(こたん):淡泊で渋い味わい(文芸・美意識)
- 枯木(こぼく/かれき):枯れた木
- 枯草(こそう/かれくさ):枯れた草
よく使う言葉(訓読み中心)
- 枯れる(かれる):草木・声・情熱などが弱る
- 枯らす(からす):水やり不足などで枯れさせる
- 枯れ木:生命力を失った木/比喩に使われることも
「枯淡」は特に、ネガティブではなく“研ぎ澄まされた渋さ”を褒める語なので、文章表現として持っておくと便利です。
木へんに古い「枯」を含む地名・用語と読み方
「枯」を含む地名はゼロではありませんが、全国的に頻出というほどではありません。地名として出る場合は「枯木」「枯谷」「枯野」のように、自然地形や景観の描写として使われるケースが多いです。
また用語としては、植物学・園芸・林業などで「枯死」「枯損(こそん)」のように、木が枯れることで発生する被害や状態を表す専門語が使われます。特に「枯損」は、樹木が枯れて傷むことを指し、報告書や調査資料で見かけます。
用語例(読み方)
- 枯死(こし):枯れて死ぬ
- 枯損(こそん):枯れて損傷する(林業・調査系で出やすい)
- 枯渇(こかつ):資源などが尽きる
地名の場合は読みが当て字で揺れることもあるので、地図サービスや自治体の表記で読み仮名を優先すると確実です。

