木へんに葉っぽい見た目の「𣜿」や「楪」は、どちらも主にゆずりはと関わる漢字です。ただし、ふだんの文章で目にする機会は少なく、変換できなかったり、環境によって表示が崩れたりします。
この記事では、意味・部首や画数などの基本情報、読み方、字源、苗字や地名での使われ方までまとめて整理します。コピペして使うときの注意点もあわせて押さえていきます。
もくじ
木へんに葉「𣜿」「楪」の漢字の意味とは?
楪の基本的な意味は、辞書的には木製の小さい皿です。もともと器を表す用法があり、茶の湯や漆器の世界では関連語も残っています。
一方、日本では楪が植物のゆずりはを指す字としても使われ、地名・苗字などの固有名詞で見かけることがあります。新芽が出たあと古い葉が落ちる性質から、縁起物として正月飾りに用いられる説明がよく添えられます。
𣜿の意味
𣜿は、意味としてはゆずりは(植物)を表す字として扱われます。形も木+葉に近く、ゆずりはを直接イメージしやすいのが特徴です。
ただし𣜿は環境依存文字になりやすく、端末やフォントによって表示差が出る点が要注意です。文章中で使う場合は、相手側の表示環境も想定しておくと安全です。
木へんに葉「𣜿」「楪」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
まず押さえるべき結論は、どちらも常用漢字ではないこと、そして漢検では配当外として扱われることです。公的書類やシステム入力では、代替表記になったり、外字対応が必要になったりします。
特に「𣜿」はUnicode上は拡張領域の字で、表示できない環境もあります。用途が固有名詞なら、登録されている表記(戸籍・登記・自治体表記など)を優先するのが無難です。
基本情報の早見表
| 漢字 | 部首 | 総画数 | 常用漢字 | 漢検目安 | JIS水準 | Unicode |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楪 | 木部 | 13画 | 対象外 | 配当外 | 第2水準 | U+696A |
| 𣜿 | 木部 | 16画 | 対象外 | 配当外 | 第3水準 | U+2373F |
木へんに葉「𣜿」「楪」の漢字読み方|音読み
楪は音読みがあり、代表的にはチョウが挙げられます。辞書や資料によってはヨウなど複数の音が載ることもありますが、まずはチョウを押さえると整理しやすいです。
また、語の中での読みとして、楪子をチャツ(唐音)と読む例が知られています。音読みは単独の漢字音と、熟語で慣用的に固定した読みが別に存在する点がポイントです。
音読みのまとめ
- 楪:チョウ(ほか資料にヨウなど)
- 𣜿:音読みは基本的に持たない(国字として訓のみの扱いになりやすい)
木へんに葉「𣜿」「楪」の漢字読み方|訓読み
訓読みとして中心になるのは、どちらもゆずりはです。植物名としての用法が強く、地名や苗字でもゆずりは読みが基本になります。
一方で固有名詞では、同じ字でも読みが揺れることがあります。たとえば苗字の楪にいずりは読みがあるように、慣用や家ごとの読みが優先されるケースもあります。
訓読みのまとめ
- 楪:ゆずりは(固有名詞で いずりは などの読みも)
- 𣜿:ゆずりは
木へんに葉「𣜿」「楪」の成り立ち(字源)|木+葉(枼)でなぜこの意味になる?
楪は、木へんが意味を示し、右側の枼が音を示す形声として説明されることが多い字です。木に関わる物を表しつつ、音の系列を枼側で担うイメージです。
意味が木製の小皿になった背景は、薄い板状の木製器を連想しやすい点と相性がよい、と整理すると理解しやすいです。そこから日本では、縁起木としてのゆずりはに結び付いて、植物名の字としても使われるようになったと考えられます。
𣜿はなぜ作られた?
𣜿は、見た目が木+葉に近く、ゆずりはを直感的に表すために作られた国字として扱われます。古い資料では、固有名詞での読みとして楪・𣜿がゆずりはに当てられている例が指摘されています。
木へんに葉「𣜿」「楪」が使われる苗字と読み方
苗字で確認しやすいのは楪で、読みはゆずりはといずりはが代表例です。推定人数ベースのデータでは、全国でもかなり珍しい部類として紹介されることが多いです。
また、同じ読みの名字には、楪以外にも表記ゆれが存在します。たとえば楪葉や、別漢字(譲葉など)で同音の名字が載ることもあり、読みを確定したいときは本人確認や公的表記の確認が確実です。
例として挙げられる名字
- 楪:ゆずりは/いずりは
- 楪葉:ゆずりは
𣜿は名字としての登録例が極めて少なく、サイトによっては名字欄に出ても、入力・表示の再現が難しいことがあります。実務では外字対応や代替字の扱いが論点になりやすいです。
木へんに葉「𣜿」「楪」を使う熟語・言葉と読み方
「楪」は、植物名として単独で使われるほか、器や菓子の世界で字が残っています。特に楪子は、読みが独特で、辞書にも見出しが立つ代表例です。
また、芸能や古典の題名として松楪のように出てくることもあります。熟語の読みは、音読みどおりにならず、慣用読みが固定している場合があるのがポイントです。
よく挙げられる語
- 楪子(ちゃつ):菓子などを盛る漆器の一種
- 茶通(ちゃつう/楪津宇):和菓子名の表記に楪が入る
- 松楪(まつゆずりは):狂言の曲名
木へんに葉「𣜿」「楪」を含む地名・用語と読み方
地名では楪表記の例があり、読みは基本的にゆずりはです。小字や字名として入っているケースもあり、同一エリア内で楪東・楪西など派生地名ができることもあります。
用語としては、前章の楪子や松楪のように、特定分野の語彙として残っている点が特徴です。𣜿は表示のハードルがあるため、地名表記として一般媒体に出る頻度は高くありません。
楪が入る地名の例
| 表記 | 読み | 所在地の例 |
|---|---|---|
| 楪 | ゆずりは | 山形県鶴岡市 楪 |
| 楪 | ゆずりは | 福島県会津美里町 吉田楪 |
| 楪 | ゆずりは | 岐阜県八百津町 上吉田楪 |
| 楪 | ゆずりは | 愛知県阿久比町 矢高楪 |
| 楪 | ゆずりは | 大分県豊後高田市 梅木楪 |

