木へんに子「杍」の読み方・苗字や熟語【漢字辞典】

「木へんに子」で書くは、辞典によって扱いが少し分かれるレア漢字です。

植物名の「キササゲ」を表す説明がある一方で、別の辞典では「李(すもも)」の異体字として載っていることもあります。

ここでは「杍」の意味・読み方・成り立ち、苗字や熟語(言葉)、地名・用語までを、漢字辞典の形式でわかりやすくまとめます。

木へんに子「杍」の漢字の意味とは?

の意味は、代表的に植物名「キササゲ」(ノウゼンカズラ科の落葉高木)として説明されます。

また辞典によっては、木材に関わる意味として「木材を加工する」「木工の職人」のような説明も掲載されています。

一方で「杍」は「李(すもも)」の異体字として扱われることもあり、文献・辞書の系統によって意味の出し方が変わる点がポイントです。

木へんに子「杍」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報

は部首が木(きへん)、画数は7画の漢字です。

常用漢字ではなく、漢検の目安も配当外として紹介されることが多いタイプ。さらにJIS第4水準のため、環境によっては文字化け(□や?表示)する場合があります。

基本情報(一覧)

漢字
部首木(きへん)
画数7画
常用漢字常用外
漢検目安配当外
JIS水準第4水準
UnicodeU+674D

木へんに子「杍」の漢字読み方|音読み

音読みは、辞典でよく載るのが「シ」です(植物名「キササゲ」系の説明で登場しやすい読み)。

一方、別の系統では「リ」として載り、「李(すもも)」の異体字として扱う辞典もあります。

つまり「シ/リ」の両方が出てき得るため、どの意味(キサササゲ系か、すもも系か)で見ているかをセットで判断すると迷いにくいです。

音読み(まとめ)

  • 主に掲載:
  • 辞典によって掲載:

木へんに子「杍」の漢字読み方|訓読み

訓読みは、辞典の扱いにより幅があります。植物名としては「きささげ」(関連字:梓・楸など)として説明されることがあります。

また、「李」の異体字として載る場合は、訓として「すもも」が出てくることもあります。

実用面では、文章中で「きささげ」ならカタカナ(キササゲ)や標準的な字(例:梓・楸)に、果実なら「李(すもも)」に置き換えて書かれることが多い、という点も押さえておくと安心です。

訓読み(出やすい候補)

  • きささげ(植物名として)
  • すもも(「李」の異体字として)

「杍」の成り立ち(字源)|木+子でなぜこの意味になる?

は、一般に形声文字として説明されます。左の「木」が「樹木・木材に関係する意味」を示し、右の「子」が読み(音)の手がかりになります。

この作りから、植物名(キササゲ)や木材加工(木工の職人)の意味がまとまりやすい、というイメージです。

ただし「杍」は辞典によって別字(梓/李など)との関係で説明されることもあるため、成り立ちの解釈も“どの字の系統として見ているか”で見え方が変わる点は覚えておきましょう。

木へんに子「杍」が使われる苗字と読み方

は一般的な苗字ではほとんど見かけませんが、外字苗字(システム外字を含む苗字)の一覧では、「杍山」という例が挙げられ、読みは「とちやま」とされています。

ただし外字苗字は、戸籍上の字体と普段使いの字体がズレやすく、印刷物や入力環境によっては「栃山」などに置き換えられるケースもあります。

名簿や書類で見かけたら、読みは推測せずふりがな確認がいちばん確実です。

「杍」を含む苗字(例)

表記読み方メモ
杍山とちやま外字苗字として紹介される例

木へんに子「杍」を使う熟語・言葉と読み方

は、日常的に使われる熟語がほとんど登録されていない(辞書サイトでも「該当なし」扱いが多い)タイプの漢字です。

そのため「熟語」というより、単独で「杍=キササゲ」のように“辞書的に説明される字”として押さえるのが現実的です。

もし言葉としてまとめるなら、表記ゆれも踏まえて「キササゲ(杍/梓/楸)」、果実なら「すもも(杍=李の異体字扱いの場合)」のように理解しておくと整理しやすいです。

言葉としての押さえどころ

  • (し):辞典での音読みとして出やすい
  • (きささげ):植物名として説明されることがある
  • (すもも):李の異体字として扱う辞典で出ることがある

木へんに子「杍」を含む地名・用語と読み方

をそのまま含む有名な地名は多くありません。実際に遭遇するのは、地名よりも外字苗字や、古い資料・辞書の見出しとして、というケースが中心です。

用語として重要なのは文字コード面で、杍はJIS第4水準・UnicodeはU+674Dです。サイト制作やデータ入力では、環境によって表示が崩れる可能性があるため、必要に応じて画像化・別字表記(梓/李など)・注記を検討すると安全です。

「どうしても出せない」場合は、IMEの手書き入力や文字コード検索を使うのが近道です。