木へんに京で「椋」と書く漢字は、基本的には木の名前(樹木名)として使われます。とくに「むく(ムクノキ)」のイメージが強く、言葉としては「椋鳥(むくどり)」でもおなじみです。
一方で、苗字では「おぐら」「むく」など読み方が分かれやすいのも特徴。ぱっと見で読めない…となりがちな字なので、意味と読みをセットで押さえるのが近道です。
この記事では、「椋」の意味・部首や画数・音読み/訓読み・成り立ち、さらに苗字・熟語・地名まで、まとめて整理します。
もくじ
木へんに京「椋」の漢字の意味とは?
「椋」は、辞書的には木の名前を表す漢字です。代表的なのは、ニレ科(分類は資料により扱いが変わることもあります)の落葉高木として説明される「ムクノキ(むくのき)」。また、別の樹木名として「チシャノキ」に当てる説明もあります。
この「木の名」という意味から、日常では「椋鳥(むくどり)」や「椋の木(むくのき)」のように、言葉の一部として出てくることが多いです。
意味の押さえどころ(まずここ)
- むく/むくのき:ムクノキを指す(代表的)
- ちしゃ(チシャノキ):別の樹木名として当てる説明がある
- 椋鳥(むくどり):鳥の名前にも使われる
結論として、「椋」を見たら“木の名前(むく)”を軸に考えると、意味がブレにくくなります。
木へんに京「椋」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「椋」は部首が木(きへん)で、総画数は12画です。漢字としては比較的しっかりした字で、JIS水準でも扱われます。
一方、一般的な文章で頻出する常用漢字ではなく、日本では人名用漢字としても扱われます。難度の目安は漢検準1級で示されることが多いです。
基本情報(一覧)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 椋 |
| 部首 | 木(きへん) |
| 総画数 | 12画 |
| 分類 | 人名用漢字(常用外) |
| 漢検目安 | 準1級 |
| Unicode | U+690B |
木へんに京「椋」の漢字読み方|音読み
「椋」の音読みは「リョウ」です。読みの基本はこれひとつ、と覚えてOKです。
ただし、日常語の熟語で音読み「リョウ」が前面に出るケースは多くありません。むしろ、苗字・地名で「りょう」要素が混ざった読み(例:おりょう など)に出会うことがあり、「音読みはリョウ」という知識が役立ちます。
音読みのポイント
- 音読みはリョウ
- 熟語よりも、苗字・地名・名乗りで知識が活きやすい
- 「京」が音のヒントになる(後述の成り立ち参照)
結論として、まずは「椋=リョウ」を押さえ、次に訓読み「むく」とセットにすると盤石です。
木へんに京「椋」の漢字読み方|訓読み
「椋」の訓読みは「むく」です。辞書でもむく(ムクノキ)の意味が中心に置かれ、言葉としては「椋の木(むくのき)」のように使われます。
さらに「椋」は鳥の名にも入り、「椋鳥(むくどり)」という語が有名です。木の実に鳥が集まるイメージと合わせて覚えると、読みが定着しやすくなります。
訓読み「むく」が出る代表語
- 椋(むく):木の名として
- 椋の木(むくのき):樹木名として
- 椋鳥(むくどり):鳥の名前として
迷ったら、「椋」はまずむくで読めるか?を考えるのが、実用上いちばん外しにくいです。
「椋」の成り立ち(字源)|木+京でなぜこの意味になる?
「椋」は形声文字です。左の木が意味(樹木・木材に関係)を示し、右の京が音(読みのヒント)を示します。つまり、構造としては「木」+「京(音)」です。
音の面では、「京」が古い発音の変化を経てリョウにつながる、と説明されます。意味の面では、木偏が付くことで“木の名”へ寄り、結果としてムクノキ/チシャノキといった樹木を指す字になった、という整理がわかりやすいです。
成り立ちを一言で
- 木=意味(木・樹木)
- 京=音(のちにリョウへ)
- だから「椋」は「木の名」を表す
結論として、「京」は意味ではなく“音の部品”、木偏が“意味の部品”だと押さえると納得しやすいです。
木へんに京「椋」が使われる苗字と読み方
「椋」は苗字で使われ、しかも読み方のバリエーションが多いのが特徴です。代表的には「むく」系と「おぐら」系があり、同じ表記でも家や地域で読みが変わることがあります。
ここでは、よく見かける例をまとめます。実務では、名刺や戸籍などで本人の名乗りを最優先に確認してください。
「椋」を含む苗字(例)
| 苗字 | 読み方(例) | ポイント |
|---|---|---|
| 椋 | むく/おぐら(ほか) | 単姓でも読みが割れる |
| 小椋 | おぐら/こぐら/おりょう(ほか) | 有名で分岐が多い |
| 巨椋 | おぐら/こぐら | 地名(巨椋池)にもつながる |
| 椋田 | むくだ/むくた/りょうだ(ほか) | 読みが複数提示されやすい |
| 椋木 | むくぎ/むくき/くらき(ほか) | 地域差が出やすい |
| 椋本 | むくもと/くらもと(ほか) | 同表記で読み分かれ |
| 椋野 | むくの | 実在人数も確認できる |
| 椋原 | むくはら | 「むく」系の代表例 |
結論:苗字の「椋」はむく/おぐらをまず疑い、確定は本人確認が安全です。
木へんに京「椋」を使う熟語・言葉と読み方
「椋」は、一般的な四字熟語で頻出するタイプではありませんが、日常で出会いやすい言葉がいくつかあります。特に「椋鳥(むくどり)」と「椋の木(むくのき)」は定番です。
また、樹木名としての「椋」は、単独でむくと呼ばれたり、別名として「椋榎(むくえのき)」のように表記されたりもします(資料により表記・扱いが異なる場合があります)。
「椋」を含む言葉(読み方つき)
| 言葉 | 読み方 | 意味の目安 |
|---|---|---|
| 椋鳥 | むくどり | ムクドリ科の鳥(鳥名) |
| 椋の木 | むくのき | ムクノキ(樹木名) |
| 椋 | むく | 木の名として用いる |
| 椋榎 | むくえのき | ムクノキの別称として扱われることがある |
結論として、熟語はまず「椋鳥」「椋の木」を押さえるだけで、遭遇率の高い場面はだいたいカバーできます。
木へんに京「椋」を含む地名・用語と読み方
「椋」は地名にも登場します。たとえば山口県下関市の「椋野町(むくのちょう)」は、地名として読みがはっきりしている代表例です。地名で見たら、まず「むく」読みを疑うのがセオリーです。
もう一つ有名なのが、京都府南部にかつてあった「巨椋池(おぐらいけ)」。こちらは「椋」単体ではなく「巨椋」ですが、地名・用語としての知名度が高く、「おぐら」読みを覚えるきっかけになります。
地名・用語の代表例
- 椋野町(むくのちょう):山口県下関市の地名
- 巨椋池(おぐらいけ):京都府南部にかつて存在した池(地名)
- 巨椋(おぐら):地名要素として残る(例:交差点名など)
結論:地名はむく系とおぐら系があり得るので、正式な読み(自治体・案内)で確認するのが安心です。

