木へんに也「杝」の読み方・苗字や熟語【漢字辞典】

「木へんに也」でと書く漢字は、日常ではほぼ見かけないJIS第4水準のレア漢字です。読み方は音読み中心で、辞典によって少し幅があるのが特徴。

この記事では、木へんに也「」の意味読み方・苗字での使われ方・言葉(熟語)・地名や用語まで、漢字辞典の情報をベースにわかりやすくまとめます。

木へんに也「杝」の漢字の意味とは?

「杝」は、木に関係する意味をいくつか持つ漢字です。代表的にはシナノキ(シナノキ科の木の総称)、そしてまがき(垣根)の意味がよく挙げられます。

ほかにも、木工っぽい意味として木目に従って木を裂く、資料によっては船の舵(かじ)といった意味も載ることがあります。かなり古い用例・異体字扱いで出てくることもあるため、「どの辞典を参照しているか」で意味の並びが変わりやすい漢字です。

「杝」に多い意味(要点)

  • 植物名:シナノキ(またはシナノキ科の木の総称)
  • まがき:竹や柴を編んだ垣根
  • 木目に沿って木を裂く
  • (資料によって)船の舵

木へんに也「杝」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報

「杝」は部首が木(きへん)で、画数は7画です。一般的な文章で使う常用漢字ではありません

また、JIS漢字水準では第4水準に分類され、環境によっては字形が崩れたり「?」のように表示されることもあります。漢検の扱いとしては配当外(目安:試験範囲の定番ではない)として紹介されることが多いです。

基本データ(一覧)

漢字
部首木(きへん)
画数7画
分類常用漢字ではない/JIS第4水準
UnicodeU+675D

木へんに也「杝」の漢字読み方|音読み

音読みは、辞典でよく見かけるのが「イ」「チ」「リ」です。これは「也」を音符として見る(=音を表すパーツ)説明とも相性がよい読み方です。

一方で、資料によっては「タ」「ダ」まで載っていることがあります。レア漢字は「同系統の字(異体字・近い用法)」の影響で読みの掲載差が出やすいので、検索や変換をするときはイ/チ/リを軸に、必要に応じてタ/ダも試すのがコツです。

音読み(まとめ)

  • 主に掲載:
  • 資料によって掲載:

木へんに也「杝」の漢字読み方|訓読み

訓読みとしてよく紹介されるのは、垣根を表す「まがき」です。字としては「籬(まがき)」のほうが見慣れていますが、古い文献系では「まがき」をで表している説明も見かけます。

ただし辞典によっては「訓読みなし(または省略)」の扱いもあります。入力のときは「まがき」では変換できないケースもあるので、確実に出したい場合は手書き入力Unicode(U+675D)での確認が便利です。

訓読み(要点)

  • 代表的:まがき
  • 注意:環境によって表示が不安定(第4水準

「杝」の成り立ち(字源)|木+也でなぜこの意味になる?

「杝」は、一般に形声文字(意味を示すパーツ+音を示すパーツ)として説明されます。つまり「木」が“木・木材に関する意味”を担当し、「也」が“読み(音)”の手がかりになる、という考え方です。

そこから、木の種類を指すシナノキ、木材加工に関わる木目に沿って裂く、木や柴を組むまがき(垣根)といった意味に広がった、という流れで理解するとスッと入ります。

成り立ちの押さえどころ

  • 木=意味(木材・樹木)
  • 也=音(読みの手がかり)
  • 結果:樹木名/木工/垣根などの意味が並立

木へんに也「杝」が使われる苗字と読み方

「杝」は苗字としても使われることがあり、読み方は「もくめ」が挙げられます。人数は多くない(かなり珍しい)とされ、地域情報としては九州地方にあるといった投稿ベースの説明も見られます。

ただ、レア漢字の苗字は「戸籍上の表記」「普段の表記(簡略字や別字)」が併存しやすいのが特徴です。名刺・書類ではふりがなを添える、データ入力では別表記(木目など)も確認する、という運用が安心です。

苗字(例)

  • :もくめ

木へんに也「杝」を使う熟語・言葉と読み方

「杝」は常用的な熟語が多いタイプではなく、辞書サイトの「二字熟語一覧」などでも該当なし扱いになっている例があります。つまり、ふだん目にする“熟語”としてはかなり薄い漢字です。

ただし「単独の語」としては、訓のまがき(垣根)で説明されることがあり、古典・注釈系の文章で「籬(まがき)」の表記としてが引かれることもあります。現代文で無理に熟語化して使うより、辞書的な意味として押さえておくのが実用的です。

言葉としての例

  • 杝(まがき):竹や柴を編んだ垣根
  • 杝(もくめ):苗字としての読み

木へんに也「杝」を含む地名・用語と読み方

「杝」をそのまま含む地名は、一般的には多く確認されません(地名データ上「見当たらない」とする説明もあります)。一方で、読みのもくめに対応する町域名として「木目(もくめ)」が挙がる例はあります。

用語面で押さえておきたいのは、文字コードなどの情報です。「杝」はJIS第4水準で、UnicodeはU+675D。システムやフォントの差で表示が揺れることがあるので、サイト制作や資料作成では画像化代替表記(例:籬、木目など)も検討するとトラブルを避けやすいです。

用語(チェック用)

  • JIS:第4水準
  • Unicode:U+675D
  • 読み:もくめ(苗字)/まがき(語義)