木へんに白でできる「柏(かしわ)」は、身近な地名や苗字でもよく見かける漢字です。
ただし意外とクセがあり、辞書によっては「かしわ(落葉樹)」だけでなく、常緑樹(ヒノキ類)の総称として説明されることもあります。
この記事では「柏」の意味・読み方から、字源、苗字、熟語、地名までを漢字辞典ふうに整理していきます。
もくじ
木へんに白「柏」の漢字の意味とは?
「柏」の代表的な意味は、木の名前である「かしわ」(日本ではブナ科の落葉高木として説明されることが多い)です。
特に有名なのが「柏餅(かしわもち)」。大きな葉で餅を包む文化とセットで覚えると、漢字のイメージが一気に定着します。
一方で漢文・漢語寄りの文脈では、「柏」がヒノキ・コノテガシワなどの常緑樹をまとめて指す意味で扱われる説明もあります。まずは“日本語ではカシワ、漢語では常緑樹寄り”と押さえると混乱しにくいです。
木へんに白「柏」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「柏」は木へんの漢字なので、部首は木(き・きへん)。画数は9画です。
注意したいのは、使用区分。見かける頻度は高いのに、実は常用漢字ではなく「人名用漢字」として扱われるのが基本です(そのため学校の“常用漢字としての学習”とはズレが出やすいです)。
辞書データをまとめると以下の通りです。
| 漢字 | 柏 |
|---|---|
| 部首 | 木(き・きへん) |
| 総画数 | 9画 |
| 使用区分 | 人名用漢字(常用漢字ではない) |
| 漢検の目安 | 準1級 |
| 異体字 | 栢(※別字形として扱われることがある) |
木へんに白「柏」の漢字読み方|音読み
「柏」の音読みは基本がハクです。辞書によってはビャク(まれにヒャク)も併記されます。
音読みは、主に漢語・文章語の熟語で出やすいのが特徴です。たとえば「松柏(しょうはく)」のように「常緑樹=変わらないもの」の比喩として使われるパターンがあります。
音読みで見かけやすい例
- 松柏(しょうはく):松や柏(常緑樹)=変わらぬ節操のたとえ
- 柏舟の操(はくしゅうのみさお):固い貞節・節義のたとえ
- 竹柏(ちくはく):竹と柏(常緑樹)を並べた言い方
ポイントは、音読みの「柏」は“常緑樹・節操”のイメージで語彙が固まりやすいこと。ここを押さえると意味もセットで覚えられます。
木へんに白「柏」の漢字読み方|訓読み
訓読みはかしわです。日常で一番なじみがあるのは、この読み方でしょう。
とくに「柏餅(かしわもち)」は、訓読み定着の鉄板ワード。さらに神社の作法で見かける「柏手(かしわで)」も有名で、「柏=かしわ」が一気に身近になります。
訓読み「かしわ」でよく出る言葉
- 柏(かしわ):木の名前
- 柏餅(かしわもち):柏の葉で包む和菓子
- 柏手(かしわで):神前で打つ拍手(言葉として定着)
まずは「柏=かしわ」を即答できるようにして、そこから地名・苗字へ広げるのが一番スムーズです。
「柏」の成り立ち(字源)|木+白でなぜこの意味になる?
「柏」は形声文字で、左の木が「木に関する意味」を示し、右の白が「音(ハク系)」を示す形です。
つまり「白」は“色の白”という意味で付いたというより、主に読みの手がかり(音符)として働いています。ここを誤解しなければ、字源はかなりスッキリ。
そして結果として「木+(音)白」で、「柏(かしわ/はく)」という木の名を表す漢字になりました。覚え方は「木=意味、白=音」のセットが最強です。
木へんに白「柏」が使われる苗字と読み方
「柏」は苗字でよく使われ、読みはかしわ系が中心です。単独の「柏」姓もありますが、複合姓のほうが出会いやすい印象です。
ただし苗字は地域・家ごとに読みが固定されるため、同じ表記でも読みが揺れることがあります。ここでは“よく見かける読み”として整理します。
| 苗字 | 読み方(例) |
|---|---|
| 柏 | かしわ |
| 柏木 | かしわぎ |
| 柏原 | かしわばら/かしわら |
| 柏崎 | かしわざき |
| 柏田 | かしわだ |
| 柏谷 | かしわたに/かしわだに |
まずは「柏=かしわ」を軸に、後ろの字(木・原・崎など)を足して読む感覚でOK。迷ったら名刺・公式表記が最優先です。
木へんに白「柏」を使う熟語・言葉と読み方
「柏」は、和語(かしわ)と漢語(はく)で出る語彙の雰囲気が変わります。ここを分けて覚えると、読み間違いが減ります。
和語側は生活・行事に強く、漢語側は節操・不変など抽象的な意味に寄りやすいのが特徴です。
よく出る熟語・言葉
- 柏餅(かしわもち):端午の節句の定番
- 柏手(かしわで):神前で打つ拍手
- 松柏(しょうはく):変わらぬ節操のたとえ
- 柏舟の操(はくしゅうのみさお):固い操・節義のたとえ
迷ったら、“行事・食べ物=かしわ”、“漢文っぽい熟語=はく”と整理すると一発です。
木へんに白「柏」を含む地名・用語と読み方
「柏」は地名でも超メジャーです。地名は基本的に訓読みのかしわで読むことが多いですが、例外もあるので“読みの固定”に注意しましょう。
まず押さえておきたいのは、全国的に知名度が高い「柏(かしわ)」系の地名です。
「柏」を含む地名(例)
- 柏(かしわ):地名・駅名として定着
- 柏市(かしわし):千葉県の市名
- 柏崎(かしわざき):新潟県の地名(市名)
- 柏原(かしわら/かしわばら):複数地域に見られ、読みが分かれることがある
地名は“正解が一つ”とは限らないのが難点ですが、最短ルートは自治体公式・駅名表記に合わせること。まずは「柏=かしわ」をベースに読めれば、かなり強いです。

