木へんに「付く」で「柎」と書く漢字は、日常ではあまり見かけない難しめの漢字です。
意味の中心は「うてな(花のがく)」で、植物や古い言葉の中で登場することが多め。ほかにも「いかだ」「つける」といった意味・読みがあり、文脈で判断できると一気に読みやすくなります。
この記事では、「柎」の意味・読み方・成り立ちから、苗字、熟語、用語までを辞典形式でまとめます。
もくじ
木へんに付く「柎」の漢字の意味とは?
「柎」は、もっとも代表的な意味が「うてな(花のがく)」です。花の根元側にある支える部分(萼・花の土台)を指し、文章では植物や季節の言葉で見かけることがあります。
そのほかに、木を組んで作る「いかだ」、そして「付ける・取り付ける」のような「つける」の意味もあります。どれも“木に関係する形・道具”のイメージでつながっています。
古い辞書では「器の足(台座)」などの意味も載るため、現代語よりもやや文献寄りの漢字として覚えておくと安心です。
木へんに付く「柎」|部首・画数・常用漢字(漢検目安)など基本情報
「柎」は木(きへん)の漢字で、総画数は9画です。見た目どおり「木+付」で構成されます。
また、一般的には常用漢字ではない(表外)扱いで、難度の目安としては漢検1級相当に位置づけられることが多いです。文字コードや規格面ではJIS第2水準に入ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 柎 |
| 部首 | 木(きへん) |
| 総画数 | 9画 |
| 常用漢字 | 常用外(表外) |
| 漢検目安 | 1級 |
| Unicode | U+67CE |
木へんに付く「柎」の漢字読み方|音読み
音読みは「フ」、および「ブ」です。熟語っぽい見た目(漢語の並び)のときは、まず音読みを当てると読みやすくなります。
ポイントは、右側の「付」が“音(読み)”を担当しやすいこと。つまり「木(意味)」+「付(音)」の組み合わせから、音としてフ系が出やすい、というイメージです。
ただし実際には「柎」を含む一般的な熟語は多くないため、よく出る語(七十二候など)をセットで覚えるのが近道です。
木へんに付く「柎」の漢字読み方|訓読み
訓読みは、代表的に「うてな」、「いかだ」、「つける」があります。意味と一緒に覚えると混乱しません。
訓読みの使い分け
- うてな:花のがく(萼)/花の土台を指す文脈
- いかだ:木を並べて組んだ筏(いかだ)
- つける:取り付ける・付着させる(古い語義として)
なお「七十二候」の言葉である「綿柎開」は、慣用的に「わたのはなしべひらく」と読まれます。これは「柎=花のがく(萼)」という意味からの読み方として押さえておくと便利です。
「柎」の成り立ち(字源)|木+付でなぜこの意味になる?
「柎」は形声文字で、意味を示す「木」と、音を示す「付」を組み合わせた漢字です。つまり「木に関係するもの」で「フ(ブ)系の音」を持つ、という設計になっています。
そこから、木で作る“台・支え”のイメージが広がり、花を支える「うてな(花のがく)」の意味に結びついた、と理解すると自然です。
また「付」の意味(付ける)とも響き合い、古い語義として「つける」が載るのもポイント。木偏+道具・部位の発想で捉えると覚えやすいです。
木へんに付く「柎」が使われる苗字と読み方
「柎」をそのまま使う苗字は、一般的な名字データベースではほとんど確認されないレベルでかなり珍しい部類です。
そのため、仮に名簿などで見かけた場合は、まず誤字・異体字(似た字)の可能性を疑い、次にフリガナ表記で確定させるのがおすすめです。
結論としては「柎=苗字で頻出する漢字」ではなく、熟語・用語寄りの漢字として押さえるのが現実的です。
木へんに付く「柎」を使う熟語・言葉と読み方
「柎」が登場する言葉は、季節・植物・古語寄りのものが中心です。中でも有名なのが七十二候の「綿柎開」で、「柎=萼(がく)」という意味を知っていると理解が一気にラクになります。
「柎」を含む言葉(例)
| 言葉 | 読み方 | 意味の目安 |
|---|---|---|
| 綿柎開 | わたのはなしべひらく | 綿を包む萼(がく)が開き始める頃(七十二候) |
| 柎側 | ふそく | (古い語)形(ますがた等)の上の横木 |
| 柎 | うてな/いかだ/つける | 花のがく・筏・付ける(文脈で判断) |
熟語が少ない分、まずは「綿柎開」とセットで「柎=花のがく(萼)」を覚えると、他の文脈にも応用しやすいです。
木へんに付く「柎」を含む地名・用語と読み方
「柎」は地名そのものとしては多くありませんが、用語としては暦(七十二候)や植物関連の文脈で登場します。
特に「綿柎開」は、季節を表す用語として比較的知られており、「柎=萼(がく)」という説明と一緒に紹介されることが多いです。
また辞書上では「柎側(ふそく)」のような古い部材名も載るため、現代の会話語というより文献・専門寄りの言葉として扱うのがしっくりきます。

