土に点「𡈽」「圡」の出し方&変換方法!名字などでなんと読む?

パソコンやスマホで文字を入力しているとき、「土に点」という漢字を求められる場面が意外と多くあります。たとえば、名字の正確な表記が必要な公的書類や、名刺・表札の作成、あるいはフォームへの入力など、シーンはさまざまです。

「土に点」の漢字には、主に𡈽」(土の下に点)」(土の上に点)の2種類が存在します。どちらも常用漢字ではないため、通常のかな漢字変換では簡単に出てこないことが多く、「どうやって入力すればいいの?」と困っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「土に点」の漢字の読み方や意味から、Windows・Mac・スマートフォンでの具体的な出し方・変換方法まで、わかりやすく丁寧に解説します。名字に使われる場合の読み方や、使用される代表的な苗字の例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「土に点」の漢字とは?「𡈽」「圡」の基本情報

「土に点」と聞いて、すぐにどんな漢字か思い浮かぶ方は少ないかもしれません。まずは、この漢字の基本的な情報から整理していきましょう。

「圡」(土の上に点)とは

「圡」は、「土」の上部に点(丶)が加わった形の漢字です。Unicode番号はU+5721で、JIS第3水準漢字に収録されています。そのため、比較的多くのフォントや環境で表示・入力が可能です。読み方は「つち」「ど」などで、意味は「土(つち)」と同じです。古くから人名・地名に使われてきた字体で、特に名字において目にすることがあります。

画数は4画で、「土(3画)+点(1画)」と覚えると分かりやすいでしょう。

「𡈽」(土の下に点)とは

「𡈽」は、「土」の下部に点が加わった形の漢字です。Unicode番号はU+2123Dで、JIS規格外の文字(CJK統合漢字拡張B)に属します。そのため、環境によっては文字が正しく表示されない場合もあります。意味・読み方は「圡」と同様に「つち」「ど」です。

「𡈽」は特に戸籍や公的書類などで使用される異体字として知られており、正式な人名表記において重要な役割を果たすことがあります。環境依存文字として扱われるケースも多いため、入力・表示の際には注意が必要です。

2つの漢字の違いまとめ

漢字点の位置UnicodeJIS収録読み
土の上U+5721第3水準つち・ど
𡈽土の下U+2123D規格外つち・ど

「土に点」の漢字の読み方は?名字ではなんと読む?

「土に点」の漢字(圡・𡈽)は、単体では「つち」または「」と読みます。しかし、名字(苗字)に使われる場合には、さまざまな読み方が存在します。

単体での読み方

漢字単体として見た場合、基本的な読みは「つち」(訓読み)と「ど」(音読み)の2種類です。意味は「土」と同じで、大地・土壌・地面などを表します。

名字(苗字)に使われる場合の読み方

「圡」や「𡈽」を含む名字は、主に以下のような読み方があります。名字の読みは地域や家系によって異なる場合がありますので、あくまで代表例としてご参照ください。

  • 圡方(つちかた・どかた):「土方」の異体字表記として使われることがある
  • 圡井(つちい):「土井」の異体字
  • 圡屋(つちや):「土屋」の異体字
  • 圡橋(つちはし):「土橋」の異体字
  • 圡田(つちだ・どた):「土田」の異体字

このように、「圡」は「土」の異体字として名字に使われるケースがほとんどです。戸籍上の正式な氏名として登録されている方もいるため、書類作成時には「土」と「圡」を混同しないよう注意が必要です。

読み方を確認する方法

正確な読み方は、本人への確認が最も確実です。また、法務省の戸籍データベースや、姓名判断サービス、苗字検索サービスなどを活用して調べることもできます。企業のシステムや公的書類では、誤字・誤読を防ぐために「圡」と「土」の区別を明確に記載することが求められます。

Windowsで「土に点」を入力・変換する方法

Windowsで「圡」や「𡈽」を入力するには、いくつかの方法があります。通常の読み変換では出てこないことが多いため、以下の手順を試してみてください。

方法①:IMEパッドを使った手書き入力

IMEパッドを使う方法は、読み方が分からない漢字を入力するときに非常に便利です。

  1. タスクバーの「あ」または「A」を右クリック
  2. 「IMEパッド」を選択
  3. 「手書き」タブを開き、マウスで「圡」を描く
  4. 右側に候補が表示されるので、該当する文字をクリック

手書き入力は、字体を視覚的に確認しながら入力できるため、異体字の入力に特に有効です。多少字が崩れていても認識してくれる場合が多いので、ぜひ試してみてください。

方法②:文字コード(Unicode)で直接入力する

「圡」のUnicodeはU+5721です。WordやメモなどIMEが使えるソフトでは、以下の手順で入力できます。

  1. 「5721」と半角で入力する
  2. そのまま「Alt+X」キーを押す
  3. 「圡」に変換される

ただし、この方法はMicrosoft Word・WordPadなど一部のソフトウェアでのみ有効です。メモ帳などでは機能しない場合があります。「𡈽」の場合はコードが異なり(U+2123D)、通常の手順では入力が難しいため、コピー&ペーストを活用するのが現実的です。

方法③:読み変換で「つち」と入力してみる

Microsoft IMEのバージョンによっては、「つち」と入力して変換を繰り返すことで「圡」が候補に現れることがあります。変換候補の中に表示されない場合は、IMEパッドや文字コード入力を試してみましょう。

Mac・iPhoneで「土に点」を入力・変換する方法

MacやiPhoneでも「土に点」の漢字を入力する方法はあります。Windowsとは手順が異なりますので、それぞれ確認していきましょう。

Macでの入力方法

Macでは「文字ビューア」を使うのが最も簡単な方法です。

  1. メニューバーの入力メニュー(地球儀アイコンまたは「あ」など)をクリック
  2. 「文字ビューアを表示」を選択
  3. 検索欄に「つち」または「土」と入力
  4. 関連する異体字が表示されるので、「圡」を選んでダブルクリック

「文字ビューア」はMac標準搭載の機能であり、特別なアプリをインストールせずに利用できます。異体字の一覧を確認しながら選べるため、「圡」と「𡈽」の区別も視覚的に行えます。

iPhoneでの入力方法

iPhoneでは、通常のかな変換で「つち」と打って変換するか、以下の方法を試してください。

  • 「土」を入力した後、変換候補の「…」をタップして詳細候補を表示させる
  • 異体字として「圡」が表示される場合がある
  • 表示されない場合は、Webページなどからコピーして貼り付ける方法が最も確実

iOSのバージョンによっては、異体字の候補数に差があります。表示されない場合は、このページに掲載している「圡」の文字を直接コピーしてご利用ください。

コピー&ペーストでの対応(万能な方法)

どの環境においても確実なのが、Webページや文書中に記載されている「圡」「𡈽」をコピーして貼り付ける方法です。特に「𡈽」(U+2123D)は環境によって表示・入力に制限があるため、コピー&ペーストが最も安全で汎用性の高い手段と言えます。

Androidスマートフォンで「土に点」を入力する方法

Androidスマートフォンでも、「圡」や「𡈽」を入力する方法があります。機種・キーボードアプリによって手順が異なりますが、代表的な方法を紹介します。

Googleキーボード(Gboard)を使う方法

Androidで広く使われているGboardでは、以下の手順で異体字を呼び出せる場合があります。

  1. 「つち」または「土」と入力して変換
  2. 「土」が変換候補に出たら長押し
  3. 異体字の候補が表示される場合があり、その中から「圡」を選択

ただし、Gboardの異体字対応はバージョンや端末によって異なるため、候補に出ない場合もあります。

ATOKやSimejiなど他のIMEを使う方法

ATOK for Androidなど、高機能なIMEアプリでは、人名・地名に特化した変換辞書を持っている場合があります。「つち」で変換したときに「圡」が候補として出てきやすくなります。名字などの特殊な漢字を頻繁に入力する方には、専用IMEの導入が有効です。

コピー&ペーストを使う方法

上記の方法で入力できない場合は、このページに記載されている「圡」「𡈽」をタップして長押し、コピーして使用してください。Androidのブラウザであれば文字を選択してコピーするのは簡単に行えます。特に「𡈽」は、多くのAndroid環境でそもそも表示されない場合があるため、使用する前に相手の環境で表示できるかを確認することをおすすめします。

「土に点」が使われる名字一覧と具体例

「圡」(土に点)が使われる名字は、日本各地に実在します。ここでは代表的な苗字の例を紹介します。

「圡」を含む代表的な名字

名字読み方備考
圡井つちい・どい「土井」の異体字表記
圡屋つちや「土屋」の異体字表記
圡田つちだ・どた「土田」の異体字表記
圡橋つちはし「土橋」の異体字表記
圡方つちかた・どかた「土方」の異体字表記
圡谷つちや・どたに「土谷」の異体字表記

これらはいずれも「土」の異体字として「圡」を用いた名字です。戸籍上に正式な字として登録されているケースがあるため、公的書類・名刺・システム入力の際には正確な字を使用することが求められます。

名字に異体字が使われる理由

日本の戸籍制度では、明治時代以降に漢字の字体が整理されてきましたが、それ以前から使われていた旧字体・異体字がそのまま残っているケースが少なくありません。「圡」もそのひとつで、「土」と同じ意味・読みでありながら、字形が異なるために別の文字として戸籍に記録されています。

こうした異体字は、本人の意思や家の伝統に基づいて維持されている場合があります。誤って「土」と置き換えて記載することは、書類上の誤りにつながる可能性があるため注意が必要です。

「土に点」を文書・フォームで正しく使うための注意点

「圡」や「𡈽」を実際に文書やWebフォームで使用する場合、いくつかの注意点があります。特にシステムや書類で正確に扱うために、以下のポイントを押さえておきましょう。

環境依存文字・外字であることを理解する

「𡈽」(U+2123D)はJIS規格外の文字であり、フォントや環境によっては表示されない「環境依存文字」です。メールやWebフォームに入力しても、受け取った相手の画面では「□」(豆腐)や別の文字に化けてしまう場合があります。使用する前に、利用するシステムやフォントが対応しているかを確認することが重要です。

「圡」(U+5721)は比較的安全に使える

一方、「圡」(U+5721)はJIS第3水準漢字に含まれており、Windows・Mac・主要なWebフォントのほとんどで表示に対応しています。「圡」はJIS収録文字のため、現代のほとんどの日本語環境で正しく表示・入力ができます。名字入力などで使用する場合は、「𡈽」より「圡」の方が扱いやすい場合が多いです。

公的書類・フォームでの対応方法

役所や金融機関などの公的書類では、システムが対応していない場合に以下のような対応が取られることがあります。

  • 外字(ガイジ)登録して使用する
  • 「土」で代用し、備考欄に「圡(土に点)の字」と注記する
  • 手書きで記入する欄を設ける

マイナンバーカードや運転免許証などの公的証明書では、異体字の正確な表記が個人識別に直結するため、担当窓口に確認しながら手続きを進めることをおすすめします。困ったときは、法務局や市区町村の戸籍担当窓口に相談するのが確実です。

まとめ:「土に点」の漢字の扱い方のポイント

「土に点」の漢字は、日常的には目にする機会が少ないものの、名字や公的書類で必要になることがあります。入力方法としてはIMEパッド・文字コード・コピー&ペーストが有効であり、環境に応じて使い分けることが大切です。「圡」と「𡈽」の違いを理解し、正確な文字を使用することで、トラブルを防ぐことができます。