資料の項目分けでよく使う ⑴ ⑵ のような括弧数字は、Unicodeに1文字として登録された記号で、コピペすればすぐに使えます。ただし用意されているのは⑴から⒇までの20個だけで、21以降はありません。
この記事では、括弧数字の一覧表をコードポイントつきで紹介し、丸数字や括弧英字⒜との違い、21以降の書き方、文字化けするケースを整理しました。Word・Excel・スマホでの出し方と、ビジネス文書で使ってよいかの判断の目安もあわせてまとめています。
もくじ
かっこ数字⑴〜⒇をすぐ使えるコピペ一覧表
| かっこ数字 | かっこ数字 |
|---|---|
| ⑴ | ⑾ |
| ⑵ | ⑿ |
| ⑶ | ⒀ |
| ⑷ | ⒁ |
| ⑸ | ⒂ |
| ⑹ | ⒃ |
| ⑺ | ⒄ |
| ⑻ | ⒅ |
| ⑼ | ⒆ |
| ⑽ | ⒇ |
コピーするときは、表の文字を長押しかドラッグで選んでください。⑽〜⒇は2桁の数字と括弧をまとめて1文字として扱うため、途中で区切って選ぶことはできません。
見た目はかっこと数字を組み合わせた「(1)」に似ていますが、文字としてはまったくの別物です。検索や並べ替えでは(1)と同じ扱いにならないので、データとして使う場面では気をつけましょう。
かっこ数字と丸数字・ピリオド付き数字はどう違う?
かっこ数字の近くには、形の似た数字の記号がいくつも並んでいます。範囲とコードポイントを比べると、違いがひと目でわかります。
| 種類 | 例 | 範囲 |
|---|---|---|
| 括弧数字 | ⑴⑵⑶ | 1〜20 |
| 丸数字 | ①②③ | 1〜20 |
| 丸数字 | ㉑〜㉟ | 21〜35 |
| 丸数字 | ㊱〜㊿ | 36〜50 |
| ピリオド付き数字 | ⒈⒉⒊ | 1〜20 |
いちばん大きな違いは、丸数字は50まであるのに、括弧数字は20で終わることです。㉑〜㊿は「Enclosed CJK Letters and Months」という別のまとまりに入っていて、①〜⑳とはコードポイントも離れています。
使い分けの例は次のとおりです。
- 手順や順番を示す:①材料を切る ②炒める ③味をつける
- 条文や項目を細かく分ける:⑴目的 ⑵対象 ⑶期間
- 英文資料の番号:⒈Overview ⒉Schedule
どれを選ぶにしても、1つの資料の中では種類をそろえると読み手が迷いません。大きな項目は丸数字、その下は括弧数字のように役割を決めておくのもおすすめです。
かっこ数字の21以降はある?ないときの代わりの書き方
結論から言うと、括弧数字は⒇までで、21以降はUnicodeに登録されていません。⒇(U+2487)のすぐ次のU+2488からはピリオド付き数字⒈が始まり、続きを置く場所もありません。
括弧つきの21に見える文字があれば、それは括弧と数字を並べて書いたものです。21以降が必要なときは、次の書き方で代用しましょう。
| 方法 | 書き方の例 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 全角の括弧と数字 | (21)(22) | ビジネス文書全般 |
| 半角の括弧と数字 | (21) (22) | 英数字が中心の資料 |
| 丸数字に切り替える | ㉑㉒㉓ | 50までで足りるとき |
| 階層を分ける | 第2章の⑴⑵ | 項目が多い長い資料 |
注意したいのは、⒇までを括弧数字にして21から(21)に切り替えると、文字の幅や見た目がそろわないことです。
20項目を超えそうな資料は、最初から全角の括弧と数字で統一するほうがきれいに仕上がります。
かっこ英字⒜〜⒵など、かっこ数字の仲間もコピペ
括弧数字と同じまとまりには、括弧で囲んだ小文字の英字も26個そろっています。
| 文字 | 文字 |
|---|---|
| ⒜ | ⒩ |
| ⒝ | ⒪ |
| ⒞ | ⒫ |
| ⒟ | ⒬ |
| ⒠ | ⒭ |
| ⒡ | ⒮ |
| ⒢ | ⒯ |
| ⒣ | ⒰ |
| ⒤ | ⒱ |
| ⒥ | ⒲ |
| ⒦ | ⒳ |
| ⒧ | ⒴ |
| ⒨ | ⒵ |
大文字の🄐〜🄩(U+1F110〜U+1F129)もありますが、対応フォントが少なく、文書での利用には向きません。
括弧つきの漢字
㈠〜㈩(U+3220〜U+3229)、㈱(U+3231)、㈲(U+3232)、㈹(U+3239)も同じ仲間です。
㈱㈲㈹はWindowsの日本語の文字コード(CP932)に含まれているため、括弧数字より文字化けしにくい文字です。
かっこ数字は機種依存文字?文字化けする場面
機種依存文字とは、パソコンやOSによって表示が変わったり、別の文字に化けたりする文字のことです。いまはUnicodeが広く使われているので、スマホやパソコン同士なら括弧数字もほとんどそのまま表示されます。
ただし、括弧数字は丸数字よりも注意が必要です。日本語の主な文字コードに入っているかどうかを比べてみましょう。
| 文字コード | 丸数字①〜⑳ | 括弧数字⑴〜⒇ |
|---|---|---|
| Shift_JIS(JIS X 0208) | なし | なし |
| Windowsの日本語(CP932) | あり | なし |
| JIS X 0213(Shift_JIS-2004) | あり | なし |
| Unicode(UTF-8など) | あり | あり |
表のとおり、括弧数字はUnicode以外の日本語の文字コードには入っていません。
そのため、Shift_JISで保存するCSVファイルや古い業務システム、文字コードを指定したメールでは、「?」に置き換わったり消えたりするおそれがあります。外部のシステムに渡すデータでは括弧数字を避けるのが安全です。
かっこ数字はビジネス文書で使ってよい?判断の目安
結論として、WordやPDFで完結する社内資料なら、括弧数字を使っても問題はほとんどありません。いまのWindows・Mac・スマホはUnicodeに対応しているので、相手の画面でもそのまま表示されます。
一方で、公的な書類や社外向けの正式な文書では、全角の括弧と数字を組み合わせた
(1)
のように書くのが無難です。文化庁の「公用文作成の考え方」でも、横書きの項目の番号は「第1→1→(1)→ア→(ア)」の順で示されています。
| 場面 | おすすめの書き方 |
|---|---|
| 社内の会議資料・メモ | ⑴でもOK |
| 社外への提案書・契約書 | (1)が無難 |
| CSVや業務システムへの入力 | (1)か (1) |
| 21項目以上ある資料 | (1)で統一 |
迷ったときは、相手がどんな環境と形式で受け取るかを基準に選びましょう。

