「面々」の読み方は「めんめん」?意味・例文・言い換え・目上への使用が失礼な理由まで

「錚々たる面々」「懲りない面々」など、ニュースや小説でよく目にする「面々」という言葉。読み方は「めんめん」で合っているの?「顔ぶれ」とどう違うの?目上の人に使うと失礼なの?など、意外と知らないことが多い言葉です。

この記事では「面々」の読み方・意味・語源から、目上の人への使用がNGな理由、「顔ぶれ」との違い、類語まで、わかりやすく解説します!正しく使えると文章や会話がぐっと引き締まりますよ。

「面々」の読み方は「めんめん」で正しい?つらつらとの違いも確認

面々」の読み方は「めんめん」が正解です。「面」は音読みで「メン」と読み、「々」は直前の漢字と同じ字を重ねるときに使う記号(繰り返し符号)なので「めん」と読みます。

なお「面々」と書いて「つらつら」と読む場合もありますが、これは建築用語で、「壁や柱の面の部分から面の部分までの距離を測る方法」のことを指します。日常語の「面々(めんめん)」とはまったく別の言葉なので混同しないようにしましょう。

また「面々」は方言ではなく、辞書にも掲載された共通語です。「おもておもて(それぞれに)」という和語に漢字を当てた「面面」が音読みされて「めんめん」になったと考えられています。

「面々」の意味とは?面々が表す「一人一人」というニュアンス

面々(めんめん)」の意味は、あるグループを構成している人たちの、一人一人です。(参照:デジタル大辞泉・小学館)

たとえば「会議の面々」といえば「会議に出席したそれぞれの人」、「プロジェクトの面々」といえば「プロジェクトに関わる各メンバー」という意味になります。グループ全体をひとまとめにして指すのではなく、「その集団の中の一人一人に着目している」という個への視点が「面々」のポイントです。

また古語では二人称の人代名詞として「対等または目下の多数の者に呼びかけるのに用いる」という使い方もあり、「面々よ、聞け」のように「みんなよ」という意味でも使われていました。

「面々」の語源と歴史|鎌倉時代から使われてきた面々の成り立ち

「面々」の「面」という漢字は顔・人の顔を意味します。顔=個人のシンボルであることから、「それぞれの顔=一人一人」という意味が生まれました。

歴史的には、鎌倉時代に成立した説話集『古今著聞集(ここんちょもんじゅう)』にすでに「面々にとりかひけれども(一人一人に飼育させたが)」という用例が見られ、少なくとも鎌倉時代から使われてきた言葉であることがわかります。

現代では1987年、作家・安部譲二の自伝的小説『堀の中の懲りない面々』がヒットし、同年の新語・流行語大賞にも選ばれたことで広く知られるようになりました。刑務所内の受刑者たちを指すユーモラスな表現として一気に定着した言葉です。

「そうそうたる面々」でも目上には使えない?面々を使うときの注意点

「面々」を使う際に特に注意したいのが、目上の人への使用です。

「面々」は本来、対等または目下の人に使う言葉であり、敬語表現ではありません。そのため、たとえ「そうそうたる面々」「名だたる面々」のように相手を称える文脈であっても、目上の人を直接「面々」と呼ぶのは失礼にあたるとされています。

目上の人への言い換え

シーン面々(NG)言い換え(OK)
お客様・取引先を指すご来場の面々ご来場の方々
恩師・先生を指す恩師の面々恩師の方々・先生方
上司を指す上司の面々上司の皆様・上の方々

ただし「参加された面々」「ご協力いただいた面々」のように、面々の前後に敬語を加えることで、ある程度の敬意を示すことは可能です。

「面々」の使い方と例文|日常・ビジネスで面々を自然に使うには

「面々」は主に「〇〇の面々」「〇〇した面々」という形で使います。具体的な例文で確認しましょう。

日常での例文

  • 同窓会に集まった面々は、卒業以来ほとんど変わっていなかった。
  • 毎週遅刻するのは相変わらず同じ面々だ。
  • 決勝トーナメントとなると、錚々たる面々が揃っている。

ビジネスでの例文

  • プロジェクト成功のために尽力した面々に、心から感謝申し上げます。
  • 昨日の会議には各部署の面々が集まり、活発な議論が交わされた。
  • 今回のイベントを支えてくれたボランティアの面々には頭が下がります。

「面々」は肯定的・称賛的な文脈で使うのがスムーズです。否定的な文脈(「あの面々はダメだ」など)で使うとグループ全体への批判と受け取られる可能性があるため注意しましょう。

「面々」と「顔ぶれ」の違い|似ているようで違う面々の使い分け方

「面々」と「顔ぶれ」は、どちらも「そこに集まっている人々」を指す言葉ですが、重要な違いがあります。

比較項目面々顔ぶれ
着目点一人一人・個人グループ全体
目上への使用△(基本NG)○(使える)
ニュアンス「あの中の一人一人がすごい」「あの集まり全体がすごい」

「名だたる面々が集まっている」は一人一人に注目、「名だたる顔ぶれが集まっている」はメンバー全体の構成に注目した表現ですどちらの視点で語りたいかで使い分けましょう。

「面々」の類語・言い換え表現|面々の代わりに使える言葉まとめ

「面々」と同じような意味で使える言葉をまとめます。

  • 方々(かたがた):目上の人にも使える丁寧な表現。「ご来場の方々」など。
  • 各人(かくじん):一人一人に焦点を当てるフォーマルな表現。「各人が責任を持って」など。
  • 皆(みな)・みんな:口語的で使いやすい表現。場面を選ばない汎用性がある。
  • 各自(かくじ):それぞれの人を指す表現。「各自で確認してください」など指示のニュアンスが強い。
  • 人々(ひとびと):人の集まりを総称する言葉。「面々」より広い集団にも使える。

ビジネスシーンや目上の人が含まれる場面では「方々」、口語的な場面では「みんな」、個人に着目したいなら「各人」と使い分けると自然です。